NHK総合 『ドキュメント72時間』 世界最大 古書の迷宮へようこそ 22:55〜23:20

録画済。

舞台は、東京・神田の世界最大といわれる古書店街。160軒以上ある店からは1千万円の値がつく中世の書物や文豪の未発表原稿など、驚くようなお宝が発見される。街には全国からさまざまな人がやってくる。大好きだった少年漫画を大人買いする会社員、我が子のために絶版の名作絵本を探す母親、よすがとなるものを求めて哲学書を手に取る就活生。彼らと古書の迷宮にタイムスリップ。その奥深い世界を3日間のぞいてみた。
【語り】吹石一恵

NHK番組表より

神田古書店街というとやっぱ司馬さんのエピだよね。

資料蒐集にかけては司馬と双璧といわれる、作家の井上ひさし氏の談話から引いてみよう。
≪神田の古本屋街から、ある日、ひとつのテーマの本がいっせいに消えるんです。どうしたのかと思うと、司馬先生が『今度こういうテーマで書くから』と各店に激を飛ばして、史料がトラックで東大阪の司馬先生の家へ運ばれたあとなんです。≫(『週刊文春』より)
(中略)
東京の神田古書組合長を務め、長年にわたり司馬遼太郎の資料蒐集を担ったのが、神田神保町の『書肆高山本店』主人の高山富三男さん(82歳)。司馬が最初に高山本店を訪れたのは昭和35年頃、『竜馬がゆく』の資料探しのためである。
「まず、ありとあらゆる人物評伝を集めてくださいと言われたんです。普通、小説のテーマが決まると、その人物、時代に関した本を集めてくれと言われるのですが、司馬さんは違っていました。
(中略)
直接主人公の人物資料にあたる前に、古今の評伝の形式から洗い直す。司馬遼太郎はそこまで周到な調べをするのである。むろん、その後、龍馬や維新史や土佐に関する基礎資料の注文が来たことはいうまでもない。

サライ』2004年11月4日号より抜粋

「古い本は実物見て買わないとだめだなあ」とインターネットで買った客の愚痴を教えてくれた、篠村書店の90歳を越えた老婦人店主。20年探し続けた画集が、今日北海道から来て奇跡的に見つかったという女性。
ネットでは出会えないものがここにはたくさんあるんでしょうね。
http://blog.goo.ne.jp/514303/e/3cb6d4e74d49f8eaa8fbbd4238f79813