NHKBSプレミアム 『真田丸』#22 “裁定” 18:00〜18:45

録画済。


今宵の酒も酔えんのう三成(山本耕史)。
酔ってる暇なんぞないでしょうけども。
茶番の三枚起請ね。最後に朝寝をするのは徳川か。
茶番自体は、秀吉(小日向文世)はもちろん三成も承知の上ですけど、前者は私情、後者は政治で動く。
落首事件以来、少しずつふたりの間に距離ができてるんだろうなあ。三成の懸命さを、秀吉は最高権力者の余裕と驕慢でもって嗤う。秀吉にとって三成はもう「佐吉」ではないのかも……。でもここぞって時に使いそうだよね。ずるいよね。
「こうして我らがやり合う事でまことの戦をせずに済む」
秀吉の力に、今の北条では抗えきれないことを十分にわかってる江雪斎(山西惇)。外交官の鑑やね。
んでも氏政(高嶋政伸)は私情でもって突っぱねる。施政者による「連盟よさらば!」よろしく泥沼化。ああ、そうか氏政は太平洋戦争時の日本ぽいなあ。情報弱者でプライドに固執
秀次(新納慎也)は真っ当な賢さを見せ、源次郎(堺雅人)は純粋で、正信(近藤正臣)は家康(内野聖陽)よりよほどのど狸で超有能。
沼田リーガルハイは、ぶっちゃけ沼田城の運命なんぞどうでもいいという結構なサゲでございました。
沼田を知らない者たちによって沼田の帰趨が定められてゆく。
非情にシビアに容赦なく。
沼田を一番知ってる大叔父上(綾田俊樹)の小さな抵抗は誰も知らない。
通常の大河だったら、ここで主人公とかきりちゃんみたいなポジションのひとが「そんなの間違ってる!私がなんとか……!」って言いだすけど、今回全くなくって気持ちいいったらないわ。
しかし、ここまで小田原征伐をじっくり描いた戦国大河ってあったっけ?。だいたい連れション伝説やって終わりだったような気がする(爆)。
あと、小田原征伐云々の合間に新旧乖離問題。昌幸(草刈正雄)と出浦(寺島進)と大叔父上たちと、源次郎と源三郎(大泉洋)と三十郎(迫田孝也)。氏政と氏直(細田善彦)も。よく絡めてくるよなあ。
あ、忠勝(藤岡弘、)と源三郎のエピは和みでした。裏表のない忠勝の笑顔がオアシスだわ。
全編リーガルハイだと思って揶揄されてた一部の方々には非常に残念なことではございますが(嫌味です)、三谷さんの思うツボでしたなわはは。名胡桃の件まで含めて正論ではない政治がまかり通って黒い黒い。おまけに大坂城の奥が一切なく、女性陣きりちゃん(長澤まさみ)だけですわよほほほ。彼女のおにぎり、伏線かもしれませんよ。そうじゃないかもしれませんけど。ホント困るわあ(楽しいという意味です)。
今週、ツイ追う間が全くなかったのでこの辺で。