何回観ても、大河史上に残る傑作の回だと思う。何回観ても想いは変わらないから、旧宅で書いた感想*1載せとこ。
コルクこんなところで出てくるのか!
もうひとつの命のように大切なあのコルク。一生手放すことのないあのコルク。
「あんなに楽しいことはなかった」
「すべてはこれからだったな」
「そしてまだまだ 終わったわけじゃねえ」
「行ってくる」
お互いの存在を確かめるように静かに擁きあう。土方が祈るように目を閉じ、近藤が少し震えながら何かつぶやく。
“時間よとまれ”
そんな言葉がふと浮かんだ。この先を見たくない、私達は知っているからこそ見たくない。もうここで終わりにしてほしい。
見てはいけなかったのかもしれない。私達が見ていてよかったんだろうか。二人の大切な時間を覗き見しているような、ちょっと後ろめたい気分が湧き上がってきた。それほど、そっとしておきたい清らかで静謐で切ない……。
『燃えよ剣』の“流山”は嫌い。司馬遼太郎のファンだけど、あの場面は嫌い。
「あの頃の自分は自分じゃなかった気がする。解放してくれ」
自分に命を賭けてくれた男に投げかける言葉ではない。
土方が「行け」と言うでもなく、近藤が「行く」と言って、土方が「行くな」と止めるでもない、どちらでもない今回の“流山”。
ありがとう、三谷さん。
加納の真っ直ぐに伸ばされた美しい背中。局長への敬いと自身の誠実さがそのものだ。この先、彼はこのときの局長との交情を、一生抱えていくのだろう。それが糧となることを祈るばかりだ。
有馬様は今日の最優秀助演男優賞!近藤とのサシで勝負が最高です。古田新太ありがとう。
ただ土方×有馬様のシーン、どーしても美女と野獣という形容詞が浮かんだ(汗)
捨助登場でシーンは、マジで土方撃てー!と心が叫んだわ(笑)
- 土方小ネタ(こんな回でも突っ込みたいので)
演技、演出、台詞、カメラワーク、BGM、もうどれをとっても最高でした。今回が最終回のような気がする。
今読み返すと、ちょっとイタタな文章だわ。当時はアツかったのよ。
*1:旧宅では現在非公開。