『北斎展』@名古屋市美術館

北斎の多種多様ワールドワイドグローバルな仕事っぷりを堪能。アルファベットの筆記体のような落款に遠近法や陰影法。ダンスの教本に一筆描き指南から櫛や煙管のデザインまで。
高度な画力とデザイン力も凄いけど、アイデアマンなんだよね。普通“宝永山の噴火”がテーマだったらそのものを描くだろうに、北斎は飛び散る瓦礫や茶碗や木材やてんやわんやの人々を描く。
屏風や掛け軸は程ほどの大きさだったけど、浮世絵や読本絵本の類は小さくて観るのが大変。展示数も多いからちょっと疲れた。肉筆画は個人蔵が多くてびっくり。保存状態もかなり良いし。作品的にはボリューム不足な感じ。一昨年のボストン美術館の肉筆浮世絵展で凄いの観ちゃってるからかもしれない。
図録とポストカード3枚を購入。『冨嶽三十六景』の“山下白雨”・“東都浅草本願寺”・国芳の猫の絵(題名不明)
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2007/hokusai/
どう考えても今日行かなきゃ会期中に行けないので、半休とって鑑賞後出勤。どうせ市美術館は職場から徒歩5分。