運慶仏像 三越12億円落札

毎日jp 木造大日如来坐像:国宝級、流出を阻止 日本の客依頼、三越落札−−NY


補足として

三越は、国内の顧客から依頼を受けて落札したとする一方、今後、仏像の展示や一般公開をする予定はないとしている。

−2008年3月19日 中日新聞夕刊より抜粋−

うーん、海外流出は防がれたもののねえ。ものすごく意地悪な見方をすると、この“顧客”のとこにいつまでもあるとは限らない。顧客当人存命中は良しとしても、代が代わればまた海外へというのはありえない話じゃないと思う。
更に補足として

文化財保護法は、第44条で「重要文化財は輸出してはならない」と規定している。しかし、充分に指定されると保管場所変更や修理が届け出制になり、第三者への譲渡も文化庁長官に申請する必要がある。このため指定を受け入れない所有者もおり、文化庁も「所有者の意向を無視して指定しない」(幹部)方針だ。(中略)海外ではイタリアやエジプトなど、古美術品の持ち出しを原則禁止にしている国もあり、今後同様のケースを防ぐには、重文指定や国の買い取り以外の新たな対策が必要となる。文化財保護行政に詳しい椎名慎太郎山梨学院大大学院教授は「日本でも指定外の古美術品の持ち出しに届け出を義務付けるなどし、国が“これだけは国内にとどめたい”という文化財を守れる仕組みを作るべきだ」と話している。

−同上−