BS朝日 『知られざる物語 京都1200年の旅』 平等院鳳凰堂・藤原道長の見果てぬ夢 22:00〜22:54

宇治市にある平等院鳳凰堂。10円玉の図柄として、私たち日本人に昔から親しまれてきたこの建物は、世界遺産としても有名で、年間150万人もの観光客が訪れます。正式には阿弥陀堂といい、鳳凰が両翼を広げたかのような美しい姿から、鳳凰堂と呼ばれるようになりました。平安時代の貴族、藤原頼通により建てられた平等院鳳凰堂。そこには、頼通の父、道長の夢と知られざる物語がありました。貴族の頂点に上り詰め、有名な和歌「この世をば わが世とぞ思ふ望月の 欠けたることのなしと思へば」と詠むほどの栄華を極めた藤原道長。彼の思い描いた夢とは何だったのか、それを探って京都各地を巡ります。
京都御所にある土御門殿跡は、藤原道長の邸宅のあった場所。道長の生きたその地を肌で感じます。東福寺塔頭、同聚院には、藤原道長が作らせ現代に残る唯一の像、不動明王像が。近衛家の私設文庫、陽明文庫では道長直筆の日記、国宝の「御堂関白記」を読み、道長の日常、そしてその思いに触れます。鴨川のほとり、壇王法林寺には、道長の思想に大きな影響を与えたという、ある書物がありました。その書物は、道長のみならず、平安時代の人々にも多大なる影響を与えていたのです。
また、道長はかの源氏物語の主人公、光源氏のモデルとの説も。宇治市源氏物語ミュージアムを訪ね、平安時代の貴族のきらびやかな生活を垣間見ます。そして、言うまでもなく平等院鳳凰堂も。阿字池と呼ばれる池の中島に建つこの阿弥陀堂は、その美しい姿を水面に映し、それはあたかも極楽の宝池に浮かぶ宮殿のよう。中には、日本彫刻史上に名を残す仏師、定朝の手による国宝、阿弥陀如来坐像。その表情は無限の優しさに満ちています。また周囲の壁や扉に描かれた壁扉画も必見です。
今回は、この世の栄華を極めながら、更なる夢を宇治の地に託した藤原道長、頼通父子の物語。彼らがなぜ平等院鳳凰堂のに夢を託したのか。その知られざる物語に迫ります。

BS朝日 番組紹介より

まあ、そりゃ満月は欠ける一方ではありますが。道長の孫の孫・忠実も踏ん張りますがかわゆい次男・頼長のおかげで躓いちゃって(爆)。でもないがしろ長男・忠道が見事に摂関家守って、五摂家ができて、藤原北家による摂関は江戸末期まで千年続いて、その由緒正しき古き青き血は今も残ってるんですよね。細く*1長く、長く長く。だからこそ『御堂関白記』も残ったわけです。

*1:細い、はちょっと違うかな。