NHKBSプレミアム 『薄桜記』#2 “汚名” 20:00〜20:45

録画済。


有名な『葉隠』の冒頭の一節。

武士道といふ事は、死ぬ事と見つけたり。

には続きがあります(あたりまえだけど)。

二つ二つの場にて、早く死ぬかたに片付くばかりなり。別に仔細なし。胸すわって進むなり。図に当たらぬは犬死などといふ事は、上方風の打ち上りたる武道なるべし。二つ二つの場にて、図に当たるやうにわかることは、及ばざることなり。我人、生きる方がすきなり。多分すきの方に理が付くべし。若し図にはづれて生きたらば、腰抜けなり。この境危ふきなり。図にはづれて死にたらば、犬死気違なり。恥にはならず。これが武道に丈夫なり。毎朝毎夕、改めては死に死に、常住死身になりて居る時は、武道に自由を得、一生越度なく、家職を仕果すべきなり。

大事出来の際には死んでみせようという覚悟の前に、いつでも死んでいるという覚悟が必要ということなのです。
武士は死んでなんぼではなく、大義のためにどう生き、生き抜いていくか。その片鱗を典膳(山本耕史)の中に見た第二回でありました。
そして始まる“忍ぶ恋”。哀しや……。