録画済。
なんだか喪黒福造みたいだったよ官兵衛(岡田准一)。
長政(松坂桃李)に「好きにしろ」とか言うてましたけど、もう長政disるの止めたんか。『播磨灘物語』なんか最後までけちょんけちょん(古)。
黒田如水の生涯は、関ヶ原の前夜、二ヵ月ほどのあいだに凝縮されるのではないか。
かれは上方における石田三成のうごきをみて、大乱のおこるのを予測した。豊臣政権はふたつに分裂し、天下は混乱して戦乱は一年以上つづくのではないかとみた。
如水は肚の奥底では、一方の家康を軽蔑している。いま一方の三成の器量などにいたっては、評価もしていなかった。この両者が上方で格闘しているあいだに、如水は第三勢力を九州で急造し、九州を斬りしたがえ、その兵をもって京に攻めのぼって大ばくちを打とうと考えていた。青雲の志を、人生の最後の機会で遂げようとしたといっていい。ただし、この時期、当主の長政は家康に従って関東に従軍している。
これにつき、後日、如水は長政に語った。
「お前には気の毒だが、あのときわしはお前を捨て殺しにして勝負へせり出すつもりであったわい」
と、おどけているのでもない、ふしぎな笑顔とともに、つぶやいたことがある。如水の本音であったであろう。