NHKBShi 『ハイビジョン特集』 天才画家の肖像 永遠の風神雷神図〜俵屋宗達〜 20:00〜21:50

美大の講師が『舞楽図屏風』にグルーヴを感じると言ったけど、わかるわかるー。『風神雷神図』はもちろん『松島図屏風』*1もそう。“うねり”なんだよね。
美大の授業が面白かった。カラーコピーされた様々な舞人楽人を使って自分なりの『舞楽図』を作るというもの。鏡や影といった“対称”がテーマだったり、ブレーメンの音楽隊作ってみたり、“そうたつ”って文字を作ってみたり。
図録の平面図や美術館の展示では見えないものが見えるかも、ということで、常寂光寺に『松島図屏風』のレプリカを持ち込んで鑑賞というのも興味深かった。本来、屏風は室内で屈曲させて座った位置で眺め用いるものというのを実感。座る位置によって、2本の松が1本に繋がって波も繋がって、州浜が形を変えて………まさにグルーヴ。これ計算してんだよね宗達。お見事。
お見事といえば本阿弥光悦との合作『鶴図下絵和歌巻』 14mの巻物に宗達の金銀泥の鶴と光悦の三十六歌仙の和歌。お互いすんごい主張してんのに、もうこれしかないってな絶妙なバランス。あー京都国立博物館行きたくなった。丁度、狩野永徳の特別展やってるんだよね。
内容としては、メインの『風神雷神図』より他作品の考察の方が良かった気がする。

*1:これフリーア美術館にあるのか。誰がアメリカに売り飛ばしやがったんだ(-_-;)