東海テレビ 金田一耕助シリーズ第五弾 『悪魔の手毬唄』 21:00〜23:33

吾郎ちゃんの金田一はかなり好き。最初は正直大丈夫かと思ってたけど(失礼)。とにかく金田一の扮装がよく似合うしなにより昭和の空気に違和感なく溶け込めてる時点で合格。あとは年とともに板についてきたから無問題。
原作ファンとしては今回はかなり出来が良かったのでは。特に映像。画面の夜の暗さと死体の美しさ。全体の映像美はさすがに市川版には遠く及ばないけど、このまま映画でもイケるんじゃないかと思ったくらい。リカの最期も原作と変えてくれてよかった。原作は歌名雄にとって辛すぎる。
ラストの金田一と橘署長*1(塩見省三)との別れ。あれはどうしても市川版だなあ。金田一石坂浩二)の声は磯川警部(若山富三郎)には聞こえないんだよね。総社の駅に鳴り響く汽笛でね。名シーンです*2
謎解き後の金田一の弁士風の語りはいらんかった。

*1:原作では磯川警部。

*2:市川版の映画のラストは原作とは違うのよ。私は市川版が好き。今回は原作とほぼ同じ。原作は京都駅で人力車じゃないけど。