CBCテレビ 『浪花少年探偵団』#5 20:00〜20:54

録画済。


ヴェニスの商人』、うまいこと持ってきましたな。校長先生(小日向文世)の名朗読つーか一人芝居に拍手。て、聞いてんのほぼ美奈子(二宮星)だけやんか。ああ、畑中(高橋晃)も聞いとったな。だから「うまいこと」なんやけど。うん、原作にはないねんこれ。
原作にないゆうたら、本間(山本耕史)の「子守唄歌えますか?」はない。
………う、歌ってほしい(莫迦)。
しのぶセンセ(多部未華子)のお見舞いシーンのやりとりは、原作でもだいたいあんな感じですけど、本間は白いスーツに真っ赤な薔薇の花束で登場しはるんですわ(笑)。ツル子婆さん(正司照枝)には「今度のほうがええ男やな」とゆわれとりました。新藤(小池徹平)との丁々発止が楽しいです。原作読み直すときドラマキャストで脳内変換。誰一人ハズレがおらん。今回の照枝さん(お元気でなにより)もぴったり。

「そら、面白ないで」
婆さんがいう。
「色恋事は、駆け引きがないとあかん」
「爺さんも駆け引きしはったんですか」
新藤が訊く。婆さんは臆面もなく、大きく頷いた。
「したやろな。何しろわては、天神小町と呼ばれたほど、べっぴんやったからな。男がうじゃうじゃ寄ってきて、一人一人の顔を覚えるだけでも往生したがな。一緒になってくれなかったら死ぬいうてた男が、まあ二十人はおったやろな」
「ああ、そーでっか、そーでっか」
「僕だって」
と、本間はしのぶに微笑みかけた。
「しのぶさんと結婚できないなら死んだほうがましだ」
「あっ、こいつ、どさくさに紛れて点数稼ごと思てるな」
「点数稼ぎじゃなく、本気でいってるんだ。しのぶさん、僕が死んでもいいんですか」
「かまへん。死ね」
「君には訊いてないよ」
「俺は先生の代わりに答えたんです」
「出しゃばりは嫌われるよ」
「キザはもっと嫌われまっせ」

“しのぶセンセは入院中”より抜粋

今回も面白かったわ。前回はちょっと重い話で手放しで“面白い”ってゆえへんかったからよけいに。で、面白いだけやないねんな。ちゃーんと子供らに何が大事か教えとる。くっさい芝居や思てるひねくれもんもおるやろうけど、この時間帯ならかまへんのや。
オットのツッコミは回を重ねるごとにヒートアップ。ツッコミゆうても真面目にドラマのアカンとこを指摘するんとちゃうで。ボケとツッコミのツッコミ。ボケられたら必ずツッコむのが関西人の礼儀。このドラマにはツッコミ甲斐のあるボケがぎょうさんあります。