録画済。
「昨日は変えられぬが明日はいかようにも変えられる！。 明日を変えるは今日ぞ！、 今この時ぞ！」
以前、頼朝（岡田将生）の「明日」は政子（杏）だと思ったけど、政子は「今日、今この時」なのかな。今、目の前にある“何か”を掴まねば、明日は何も変わらない。頼朝は立ち上がれない。
誰にでもある明日。なのにその明日が自分のものでない重盛（窪田正孝）。
「違うのでございますか？」
清盛（松山ケンイチ）を見つめる重盛の綺麗な目が切なすぎるよお。
そういえば若き清盛と後白河法皇（松田翔太）に賭けの商品にされてたなあ、重盛。長じても二人の間で振り回されてハブられて………て、今考えたら凄い伏線だわこれ。二人の双六の直接対決はこの時だけ。今はお互いのいないところで、自分だけの双六盤を見て賽を振る。その双六盤の上にいない者たち。二人の明日には存在しない者たち。もし同じ双六盤を見てたら見えたかもしれない者たち。彼らは遠く離れた地で、お互いを知らず、月夜に明日を想い楽を奏する。
その彼ら、動かぬ頼朝と逡巡の遮那王（神木隆之介）の想いなんぞ関係なく、着々と鹿ヶ谷の陰謀進行中。鵜川寺の事件を清盛の陰謀としたのはおそらく創作でしょうけど、こうなると、近年唱えられている“鹿ヶ谷の陰謀＝清盛でっちあげ説”も十分に考えられるよね。
つるっぱげが増えてから確実に面白くなってます。筆頭はもちろん清盛。黒清盛になって松ケン君の本領発揮でしょう。27歳にして、老獪極まりないアラフィフゴッドファーザー清盛の存在感をあそこまで出せるひとはなかなかいないと思いますよ。最期が楽しみです。
で、その最期の枕辺に乙前（松田聖子）がいそうな悪寒がしてならないんですけどどうしたらよいですか（汗）。
盛絵。
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