録画済。
「今度は俺の番だ」
成瀬(窪田正孝)の顔に浮かんだ一瞬の笑み。
あの惨状の中、希美(榮倉奈々)のために自分が存在できることを思う喜び。
「俺は罪を償いたい。前も母親を見殺しにした。それを償わずに生きてきて、どう現実に向き合えばいいのかわからない。償い終わったら、今度こそ、お前たちと同じように、現実を生きていく」
西崎(小出恵介)の贖罪。
「Nのために」というのは「Nがそうしてほしいから」ではなく「自分がNのためにそうしたい」想い。
故に生まれた思いやりや行き違いや勘違いや嫉妬。
故の惨劇。
それでも後悔はない。
少なくとも野ばら荘は残った。
「……間違ってないよ、3人でやったんだ」
西崎と希美と安藤(賀来賢人)。
3人の中には確かに安藤がいた。
安藤は希美の側にいた。その思い出だけで前へ進める安藤はやはり何もかも知る必要はないんだと思う。
お母さん(山本未来)の腕の中で泣けた希美。
成瀬のそばにいられる希美。
彼女には残された短い時間を思いっきり思うまま生きてほしい。成瀬とともに。
成瀬には彼女の最期の時まで、彼女の手を離さないでほしい。