NHKBSプレミアム 『西郷どん』#4 “新しき藩主” 18:00〜18:45

録画済。


今日のロシアンルーレット。司馬さん言うところの「なんの胆を練って居もした」ですね。火縄銃ですけども。『甲子夜話』にその様子が載ってるとのことで、司馬さんの創作ではないようです(苦笑)。なんでもかんでも創作創作言われるからなあ。ちなみに司馬さんは「胆練り」という単語にはしてません。

土方は薩摩藩士ときいて、態度をあらためた。薩摩藩はうるさい。
<中略>
「しかし、なぜ鉄砲をお射ちなされた」
「なんの、胆を練って居もした」
と、吊り鉄砲を観た。
吊りひもを加減して、鉄砲の筒口が、ちょうど肝付(薩摩藩士・胆付又助)の胸にあたるようになっている。
肝付のいうところでは、薩摩にはそういう無茶な胆だめしがあるらしい。
みなで輪になってすわり、鉄砲を天井から天秤のように水平に吊りさげて、火縄をつけ、火縄の火が燃えすすめば火蓋に点火して轟発するように仕掛けておく。
その上で鉄砲を、ぶーんと廻転させるのである。ぐるぐるまわるうちに、やがて火がついて、ぐわあんと弾がとびだす。たれかが死ぬ、いや死なぬともかぎらない。
「それを、座興に一人でやって居もした」

司馬遼太郎『薩摩浄福寺党』(『アームストロング砲』(講談社文庫)に収録)より抜粋

まあ、実際親子ではやってませんけどね(笑)。