『坂の上の雲』出演者決まる

やっと決まったねえ。

坂の上の雲」は、日露戦争で活躍した軍人の秋山兄弟と俳人正岡子規という四国・松山出身の3人を中心に、明治に生きた日本人の青春群像を描いた司馬遼太郎の代表作です。NHKでは、この作品を大河ドラマを超える大型ドラマとして制作しますが、主な出演者が決まり、18日東京・渋谷で記者会見が行われました。
主人公の1人で、連合艦隊の参謀として当時世界最強といわれたロシアのバルチック艦隊を破る秋山真之本木雅弘さん、その兄で後に陸軍大将となる好古に阿部寛さんが決まりました。また、兄弟の友人で明治の俳壇をリードした正岡子規香川照之さん、子規を支える妹の律を菅野美穂さんが演じます。
本木さんは「指揮官はどうあるべきか、主人公が見せる決断力をしっかり演じたい」と抱負を語りました。また、菅野さんは「原作を読んで物語に引き込まれました。登場人物のエネルギーに負けないようにしっかり演じたいです」と話していました。
撮影はことしの秋からで、中国やロシアでの海外ロケや最新の特撮を駆使してスケールの大きな番組を目指します。「坂の上の雲」の放送は再来年の秋から始まり、全13回、3年にわたって放送される予定です。

NHKニュースサイトより−

NHKはとにかく金と時間をかけるそうです。そりゃかけんとできんでしょ。
今回発表されたキャストには全く不満はありません。香川照之なんか、子規の横顔写真とよく似てるし。秋山兄弟も実物は、端正で日本人離れした彫りの深い顔立ちだから、阿部ちゃんとモッくんはぴったり。菅野含めて演技も問題なし。ただ、司馬サンは、これの映像化を望んでいなかったんだよね。「ミリタリズムと結び付けられるのが怖いから」ということで。“ミリタリズム”を考えると、今この時期*1での制作は正直微妙。前半はまだしも後半が日露戦争一色だから、そっち系*2が好きな方々が喜ぶだけのモノにはしていただきたくないです。

*1:憲法第九条やら自衛隊の存在意義やら問われてるでしょ

*2:ウヨクとかタカ派とか戦争おたくとか