『タイタニック』@東京国際フォーラム・ホールC(13:30〜) 3F-2-20

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脚本:ピーター・ストーン
作詞・作曲:モーリー・イェストン
演出:グレン・ウォルフォード
出演:松岡充宝田明/岡田浩暉/鈴木綜馬岡幸二郎浜畑賢吉藤木孝大澄賢也/光枝明彦/諏訪マリー/森口博子浦井健治紫吹淳/他

うーん、作品としてはイマイチかなあ。一応松岡君が主役だと思うんだけど、それにしては彼の見せ場は最初と最後くらいで、後はほとんど群像劇。松岡君扮するタイタニック号の設計士、トーマス・アンドリュースのひととなりがほとんど語られなくって、少ない台詞と歌のみでは感情移入できんわ。つまらなかったというわけじゃないのよね。楽曲はどれもいいし、場面場面は、トーマス以外の登場人物それぞれのエピソードがちゃんと描かれてたし。ただその描き方が淡白だったかのかも。悪い言い方をすると散漫、或いは群像劇でありすぎたということか。
タイタニック号について何も知らないひとがこれを観て、面白く思えるのかはちょっと疑問符。私は映画の『タイタニック』を観てるし、それ以前に史実として知ってるので、その知識で補完しつつ舞台を観てしまった感じです。恋愛色濃厚な映画版と、淡々とした群像劇のミュージカル版を足して2で割ると、ちょうど良かったりして。

  • 岡さんと綜馬さんが良かった。通信室でのコメディチックな掛け合いはナイス。おまけに2人のデュエットまで!!松岡君より2人の見せ場の方が多かった気がする。
  • メイシーズ経営者の老夫婦役の光枝さんと諏訪さんのデュエットが貫禄たっぷりで秀逸。
  • 松岡君の歌い方がミュージカルのそれだった。びっくりした。ボイトレしたんでしょうね。語尾の伸ばし方にもう少し粘りがほしいとこだけど、合格点だと思う。