『マリー・アントワネット』@ピカデリー三井ビル北館(9:40〜)

この映画の何を観に行ったかって
マノロ・ブラニクの靴
②オリジナルデザインのドレス&ヘアスタイル
ラデュレのスウィーツ
④本物のベルサイユ宮殿でのロケ&ベルサイユ宮殿の室内装飾
だったんだけど、物語も意外と楽しめました。14歳で故国と別れ18歳で王妃になってしまったひとりのティーンエイジャーの、ポップでキュートなガーリームービーといったところでしょうか。時代背景や登場人物等の説明不足な部分は、『ベルばら』や他の文献から得た知識で勝手に脳内補完。バリバリの歴史モノや『ベルばら』系を期待してたひとには、そういった点で物足りなさ或いは不親切さを感じたかも。
ここ最近のキルスティン・ダンストって全然可愛くないと思ってたけど*1、この映画では『ヴァージン・スーサイズ』の頃のように綺麗に映っててとっても良かった。
以下、印象に残ったところ。

  • 国境でペットのモップスと別れるとこ。
  • 自分より先に義妹のプロヴァンス伯爵夫人に子供が生まれて祝福するものの、周囲の口さがない中傷に耐えかね、自分の部屋に入った途端泣き崩れるとこ。(ここは壁紙とドレスの調和が見事で画面的にもGOO)
  • プチ・トリアノンでのシーンの数々(この時期が一番幸せだったんだろうなと思わせるマリーの表情が絶品。マリー・テレーズ役の子が天使みたいで超カワイイし。)
  • 亡命を勧める周囲に「陛下のそばにいる」と言うとこ。
  • マリーがルイ16世に伸ばした手を、彼が握り返すとこ。

はっきり言ってキルスティンがここまでの演技派とは思ったなかったから(汗)王妃となったマリーの断頭台に送られるまでを観たかった気がする。終わり方がかなり唐突なのよね。でも、ソフィア・コッポラが描きたかったのは“ベルサイユのマリー・アントワネット”だとすれば、逃亡以後の純然たるフランス王妃マリー・アントワネットは、ソフィアの好みというか狙いからは外れてるのであの終わり方以外になかったかな。
そうそう、フェルゼン役がすんごいイイ男。ルイ16世役と好対照(笑)。
パンフ見たらカルバン・クラインディオールオムのモデルで、今回映画デビュー。今後に期待。あ、キーラ・ナイトレイの元カレだって。超美形カップルだったのね。
http://www.ma-movie.jp/

*1:スパイダーマン』とか。アメコミヒーローもののヒロインが彼女に合ってないと思う。