鳥辺山心中
菊地半九郎：愛之助／若松屋遊女お染：孝太郎／若松屋遊女お花：竹三郎／坂田源三郎：薪車／お染父与兵衛：家橘／坂田市之助：秀太郎／他
立役の秀太郎さんは初見。いやーなんかノリノリでやってらっしゃいますな。よっぱで寝てる半九郎の袴の裾をちょいちょいいじくったり。息子との共演がホントに楽しそうでした。
若松屋での坂田×お花のコンビは抜群。濃ゆい〜〜〜〜。半九郎×お染の初々しいカップルと好対照。にしても竹三郎さんのお花が綺麗ったら。
孝太郎さんのお染は、初々しさの残る色気のない遊女でいい出来だったと思います。逆に愛之助さんはもうちょい色気がほしかったな。特に最後の黒の衣裳のとき。
新古演劇十種の内 身替座禅
山蔭右京：仁左衛門／太郎冠者：愛之助／侍女千枝：壱太郎／同 小枝：宗之助／奥方玉の井：歌六
仁左さまの右京はキュート。幾人かの右京を観たけど、踊りは勘三郎さん・色気は菊五郎さん・可愛さではデカいのに（失礼）仁左さまかな。
歌六さんの玉の井はこれがスタンダードなのかもという感じでした。歌六さん自身の雰囲気もあってか、顔もお多福みたいで可愛いし、お茶目だし、いじらしくってとってもよかった。以前観た、仁左さまと弥十郎さんの玉の井は、まず姿形が怖かったったらもう（笑）*1。
女殺油地獄
河内屋与兵衛：海老蔵→仁左衛門／女房お吉：孝太郎／豊嶋屋七左衛門：愛之助／与兵衛妹おかち：壱太郎／芸者小菊：宗之助／小姓頭小栗八弥：薪車／山本森右衛門：市蔵／与兵衛母おさわ：竹三郎／与兵衛兄太兵衛：家橘／河内屋徳兵衛：歌六／他
何度も言うけど、成田屋＆成田屋ファンには申し訳ないけど、更に不謹慎だと思うけど、とにかく仁左さまの与兵衛が生で観れたことに感謝感謝感謝。歌舞伎座じゃないからテレビ放映はないし、DVD化もありえないしなあ。ああもう1回観たかった。いや何回も観たい。でもおそらくこれが最後の仁左さまの与兵衛。いいものをみせていただきました。夢をみさせていただきました。ありがとうございました。
またまた竹三郎さんには泣かされちゃったな。歌六さんにも。
どうしようもないしゃあない弟*2な与兵衛に対して、孝太郎さんのお吉は、ちゃんと姉のような世話焼きのおかみさんに見えるからすごいわー。仁左さまも孝太郎さんもまさか2人でこの役やるなんて思ってもみなかったでしょうが、素晴らしく息の合ったおふたりでした。
あーまた観たい。観たい観たい観たい（しつこい）。
*1:デカいよー。フランケンシュタインみたいだよー。
*2:ふてくされて顎に顔のせて寝そべって足ばたつかせるなんて、ホンマどうしようもないんだけど、これまたファンにはたまらん可愛さ（笑）
