去年の初演時、3月に名古屋に来てくれたのに何故観なかったのか不思議で、スケジュール帳を開いてみたら、レミゼ×5・『間違いの喜劇』・『決闘 高田馬場』で超金欠状態だった模様。私的プライオリティで『レインマン』は選外にしてしまった模様。初演も観たかったな。映画は観てません。トム・クルーズが嫌いなのと、ダスティン・ホフマンのあざとい感じが肌に合わなくて……ストーリーは知ってるけどね。スズカツさんのストレートでのスタイリッシュな演出は好き。でも、ミュージカルでそれをやっちゃうと役者が大変だし、観客に伝わらない部分も多いと思うからもうちょい何とかしてほしいと思うんだけど。
それはさておき、久々にじんわり系のいいお芝居を堪能しました。
一幕はチャーリーとレイモンドの葛藤というか、チャーリーが一方的に葛藤してる（笑）内にあっという間に終わっちゃった気がしたんだけど、二幕はじっくり味わううるうるポイント満載でハンカチがお友達。“レインマン”の正体がわかるとこの橋爪さんの演技がもう。実はこうなんですよジャーン！的なことは一切無く、それは静かにやってくる。良い演出でした。レイモンドは覚えたことは忘れない。自ら率先して話すことはないけれど“きっかけ”があれば、その記憶は迸るように言葉になる。それでわかるチャーリーの火傷の本当の理由。これもグッジョブ。
最後の別れが切ないったら。2人でしゃがみこんでおでこをくっつけて
「レインマンはチャーリー・バビットを一生忘れない。自慢していいか」
「ああ」
「…じゃ、自慢する」
観れる方は是非。
まだ、横浜と渋谷パルコ公演があります。→http://www.tbs.co.jp/event/rainman2007.html
そうそう、橋爪さんの円周率すごい！！！！！適当なとこで切るのかなと思ってたらもう延々。観客も拍手拍手〜〜〜。もしかして全部言える？？？
あとリフティング。20回連続を達成したときに2人で喜んで抱き合うとこって、2人が初めて触れ合うすっごい決定的なシーンでしょ？ 素晴らしい演出だけど、中々できなくって「ヤバイ」って思ったことないのかしら（笑） 昨日はレイモンドの顔にサッカーボールがヒットしちゃってました。そして客席にボールが落ちること3回。
一幕の最初の方で、椎名桔平が4回ほど台詞噛んでて、まひるさんも1回噛んでて、橋爪さんもどこかで噛んでて。橋爪さんの場合噛んでるのか台詞で言ってるのか判断しにくい役だけど、あれは確かに噛んでいた（笑） 無事なのは佐藤さんだけ。
ま、そんなの全部チャラですわ、この舞台。
