録画済。
映画「竜二」の脚本を自ら書き主演し、公開数日後に癌で33歳の人生を閉じた俳優・金子正次。“銃弾”も“殺し合い”もなし、セリフで凄みを出した「竜二」は、やくざ映画を大きく変えた名作だった。死を目前にして金子はなぜ、傑作を書き得たのか。人口僅か600人の瀬戸内・津和地島で生まれた金子。高校を中退し、演劇に傾倒していった。「待ってろよ!」が口癖でいつか映画主演を、とトライを続けた金子を、中村獅童が訪ねる。梨園で後ろ盾を持たぬため歌舞伎座の主役を勤められない自らを金子に重ね、鼓舞してきた獅童。金子の故郷の島や、青春を送った松山を訪ね、「いつか主役に」という強烈な思いがどう実現したのか、その軌跡をたどる。