中京テレビ 『Q10』#3 21:00〜21:54

録画済。


描かれてる何もかもが愛しいドラマ。どのエピソードも外せない。そこにはひとりひとりの大事なドラマがある。詰め込みすぎだとか散漫だとか言ってるブロガーもいるけど、きっとその人は忘れ物のない完璧で後悔とは無縁の人生を送ってきたんでしょう。
栗子薬師丸ひろ子)の年の功(笑)。
恵美子(高畑充希)と影山(賀来賢人)の勇気。
中尾(細田よしひこ)と民子(蓮佛美沙子)の優しさ。
校長(小野武彦)の心遣い。西(植原卓也)の改心。
武彦(池松壮亮)の寂しさ。
Q10前田敦子)の無垢。
平太(佐藤健)の激情。
まだあるよ。書き切れないよ。恵美子のお兄さんにだってドラマがある。心配そうに妹をみつめるあの顔。それぞれは小さなドラマだけどみんな輝いてる。どれもがきらきらと光る宝物です。
失われた時間は戻らない。そのもどかしさや悲しさや切なさが痛いほど懐かしくて泣けてくる。心がざわめく、動く。
あの時代にいっぱい忘れ物をしてきました。でも怖いものなんてなかった。平太たちを見てると、その気持ちを思い出させてくれる。うん、忘れちゃいけないんだよ。時々振り返りながら前に進もう。
今どきの若者たちにはこのドラマはどう映っているんだろう。あまりウケは良くなさそうな気がする(爆)。“失われた時間”を感じられる世代向けなのかもしれません。
武彦が言っていた。
「平太は終わるのが嫌いで、だから始まるのも苦手」
このドラマは始まってしまいました。終わる時の寂しさが計り知れない。


どのシーンも捨てがたいけど、平太と柴田(西平風香)のとこ。
「俺たちがもう一回付き合えばそれで取り返したことになるのかな。取り返すって言うのはたぶん、次に出るって事だよ」
柴田の手を取って、振り払って行けという平太。振り払って舞台へ行く柴田。名シーンです。
あとは、号泣の平太。衝撃的でした。見てるこっちが辛くなるほどの悲しみ。
謎の月子(福田麻由子)の電話の相手は誰だろう。


みんな若いのに巧い。学園モノだと下手くそなジャニタレ*1が一人二人混ざってそうなもんだけど、いなくてよかったわ。


*1:ジャニでもニノ筆頭に演技巧者はいるけどね。