中京テレビ 『心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU』 市川亀治郎 23:00〜23:30

おお!壱太郎君お帰り!。
というほどこの番組観ちゃいないんだけども。4月の改編期までは歌舞伎若手三人衆が週替わりレギュラーでいたのよね。愛之助さんの時は松也君だった。予算の都合か、三人衆の本業が忙しくなったのかわかりませんが、後者と思っときましょう。
大東君は壱太郎*1君のこと「かずくん」て呼ぶんだねー。なんか小学生みたいでかわゆい。亀ちゃんはなんて呼んでたっけ?。巳之助君は「みっくん」、松也君は「まつや」と呼び捨て。亀ちゃんてばその差は何?(笑)。
愛之助さんの時は戸板倒しと殺陣。今回も大道具小道具+附け打ち金田さん+壱太郎君で、短い割に盛り沢山。みんなでやってみましょう、なとこが良いですね。
俊寛』で船の位置を通例の上手から下手に変えたことに対して、
壱太郎君「出が全部逆になります」
加藤「なんか言われないんすか?大丈夫なんすか?」
亀ちゃん「勇気があれば」「わが道をゆく、です」
毎週、中日新聞土曜日夕刊の伝統芸能欄に関係者のインタビューが載ってます。今日は梅原猛先生。以下抜粋。

梅原さんが「ヤマトタケル」初演の楽屋を訪れたとき、棒切れを振り回して遊んでいる少年を見かけた。これが東寺小学六年だった亀治郎との出会い。その後、亀治郎猿之助同様、梅原さんの著作を読んでファンとなり、大学生時代には、「先生の書生になりたい」と希望したほど。(中略)
亀治郎の楽屋には梅原さんが「芸術家とは、正気と狂気の間の狭い橋を大胆に、そして慎重に渡るものである」と書いた色紙が飾られている。
「芸術家は正気だけじゃだめ。狂気になってしまったらだめですが、正気の中にどこか狂気を含まないとね。猿之助にも狂気があるし、亀治郎にもある。私にもあります」
「沢瀉屋は歌舞伎界の反主流派、反逆者です。たからこそ猿之助は『ヤマトタケル』が創れた。そして亀治郎もどこかに伝統への反逆心を秘めているのではないか。猿之助が『ヤマトタケル』を創ったように、自分もいつの日かそういうものを創らなければという思いを強く持っている」と梅原さんは見る。
そんな亀治郎のために構想しているのが、自著『葬られた王朝』を基にした「イヅモ」。さらに亀治郎は数年前から、梅原さんが柿本人麻呂について書いた『水底の歌』を基にして、西洋音楽や女優も起用する“スーパースーパー歌舞伎”構想も温めている。
だが、梅原さんはこうアドバイスする。
「役者として真価が問われるのはこれからです。まずはスーパー歌舞伎の後継者にならなければいけない。『ヤマトタケル』を立派に演じることが大事。“スーパースーパー歌舞伎”はその次の次くらいでしょう」

*1:かずたろう、と読みます。