東海テレビ 『ゴーイング マイ ホーム』#3 22:00〜22:54

あの黄緑のタッパーウェア、ウチにあります(爆)。タッパーウェアは、アメリカ人と結婚した伯母が持ってきてくれて、私が物心ついた頃からマイ実家にあって……。で、最初の嫁入り(汗)の時に色々30個ほど揃えまして、現在も全て使用中。だって蓋の閉りが甘くなったとか壊れたとかいうのが1個もありませんもん。「古いタッパーウェア」って沙江(山口智子)の台詞にあって、そんなに古いか?と思ったんだけど、よう考えたら最初の嫁入りは20年前だったわ(大汗)。
https://www.tupperware.co.jp/index
別にタッパーウェアの回し者ではございません。


少彦名か。『だれも知らない小さな国』の佐藤さとる氏の著書にこんな記述があります。引用にしてはちょっと長いかも。

少彦名命
コロボックルと少彦名命との共通点については、たとえば民俗学的な裏付けがあるというようなものではない。私としては物語に取りあげるとき、気持ちのうえで拠り所となればよかったので、いわば自分に都合のいい部分だけを拾い集めてみたものである。だからこれも遊びの内と考えている。しかし、まるっきりの冗談でもなくて、興味をそそられる問題だったのは事実である。
まず、『古事記』の中で、少彦名命は大変に童話的な登場をする。火虫の皮衣を着て、カガイモの実のさやを舟として現れる。火虫というのは蛾のことで、この神さまの大きさがうかがわれるし、カガイモというのは日本の山野に自生する蔓草の一種で、実は細長く十センチほどになる。この実は後に枯れて固くなり、縦二つに割れて中の種子を地上にまき散らす。その実のカラは、小人の舟としてはあつらえたような形をしている。
さて、もう一方のコロボックルだが、これについては、私の手許に父からゆずり受けた小さな古い本があり、それに具体的な説明があることを以前から知っていた。本の名は『アイヌの話』、著者は佐々木長左衛門という旭川市の人で、かくれたアイヌ研究家であったらしい。発行は大正十一年である。少し引用してみるが(中略)
「此の人種(コロボックルのこと)は身体が甚だ矮小で一本の葦を運ぶに数十人若しくは数百人を要しイケマの実を両分しその一を船として漁したとさへ言はれ、或は一枚の蕗の葉の下に数十人若しくは数百人立ちたり(中略)といふ。その性敏捷にして常に身を露すことを嫌つてゐたといふ。或は声のみあつて形をみずと」
ここで気になるのは、イケマという実である。ところが、これがじつはカガイモの一種で、似たような実をつける。植物図鑑で念のために調べてみたが、ほとんど変わらず、カガイモの北方種のようである。しかも、イケマというのは、元アイヌ語でカガイモのこと、という説明にぶつかって思わず目を丸くした。
しかし、この二つが相似したからといって、コロボックルと少彦名命とを結びつけるのは短絡かもしれない。だれが見ても小人の舟にしてみたい天然の産物だから、似たような発想が二つの民族にあっても不思議ではないのである。ただ、別々に考えられた空想であるとしても、小人の大きさやその活動のパターンに共通点があることは否定できないだろう。従って、あながちこじつけともいえないことになるのである。
その後、古い歴史の本で、少彦名命の枕言葉についてふれてある箇所をみつけた。これは出典その他を今明示できないのだが、「クシガミの」というのがこの神様の枕言葉で、「奇神」と書いてクシガミと読ませる。一般に考えられている意味は、奇(くす)しき神、つまり不思議な神、霊妙な神、あやしくめずらしい神、などとされているが、本来は違うのだそうだ。
「クシ」といのは、じつはアイヌ人自身が自分たちの種族名を名乗るときの正式名だそうである。もともとアイヌという種族名はなく、この言葉の元の意味は「異邦人」「異種族」にあたるもので、自分たちは和人どもとは違うのだぞ、という誇りをこめていったのが、あやまって種族名ととられたらしい。「クシ」あるいは「コシ」というのが正しく、「コシの国」は「越の国」で、現在の北陸一帯はアイヌの勢力範囲だったのだろうという。
つまり、「クシガミ」とは、少彦名命がもとはアイヌの神様であることを示唆しているのだ、という説である。そうだとすれば、もうコロボックルとは切っても切れない間柄にあるのではないか。そう思った私は、大威張りでコロボックルを少彦名命の子孫として物語の中心に据えることにしたわけである。

佐藤さとる『ファンタジーの世界』(講談社現代新書 517)より抜粋

日本のみならず世界中にいるちいさなひとたち。ちいさな神さまたち。たとえ見えなくても彼らを思う気持ちは忘れたくないな。
古い可愛らしい下げ重。付喪神は白髪で藤色の着物を着た小柄な老婦人かも。三色おはぎのおいしそうなこと!。先生と助手が燃えた甲斐があったよね(笑)。
やがて色々な事柄が繋がって大団円を迎えるのだろうけど、結末が簡単に読めちゃうようなお手軽なドラマと違って、未だにジグソーパズルのピースのごく一部しか手渡されていない私たち。贅沢な映像と贅沢な演者と贅沢な音楽と贅沢な時間の経過。いったいどんな結末になるのか。毎回、録画でなくリアルタイムで、ながら観でなく1時間どっぷりとこの世界に浸かって楽しみたいドラマです。


余話1。蒔田彩珠ちゃんはげっ歯類な感じ。可愛らしさとしてのね。リスとか……シマリスじゃなくてニホンリス。
余話2。サダヲクーナに会いたい!(笑)。双子クーナも可愛かったなあ。