CBCテレビ 『大奥〜誕生[有功・家光篇]』#4 22:00〜22:54

録画済。


いにしえのものがたりのなかの有功(堺雅人)と家光(多部未華子)。
鬼に食われたのは男か女か……。
正勝(平山浩行)に改易とオランダ商館への政策を示し、賢しげに語る家光は将軍そのもの。うってかわって有功(堺雅人)と対する時は恋する少女。表情も声色も可愛くきらきら弾んで別人かと思うほど。彼女をそこまで変えた有功はというと、いつの間にか大奥のお人気もんに。有功の才、そして人徳及び仁徳の成せるわざですな。
将軍と側室ながら真に愛し合う家光と有功。これが立場が男女逆転でなければどんなによかったか。
「お前は痛くもかゆくもない。他の男になぶられるのはわしのほうだけじゃ!。わしの体だけがいつも汚され、辱められ血を流し………」
腹がひとつ、種がたくさん。
春日(麻生祐未)の苦肉の策は無理がありすぎる。女が子を産めるのは1年に1度。医療技術未熟の時代としては、産みの喜びと同時に自身の死への恐怖もあるでしょう。春日もそれはわかっているはず。それでも彼女は突き進む。
「戦のない平和な世」
春日に私利私欲はありません。戦で父を失い、城を追われた彼女にしてみれば至極当然の望み。戦のない平和な世=徳川将軍家安泰=お世継ぎ誕生。正しすぎるその言葉に、有功も黙るしかない。
「殺してください。……殺してください」
有功は、春日に屈したわけでもなく死を恐れるわけでもなく、むしろ家光のためなら、彼女が望むのなら、喜んで彼女の刃に飛び込むのでしょうね(涙)。一方の家光は違う。彼女がこのまま子を産まなければ徳川は滅ぶ。徳川を道連れにするとともに有功も共にと望む。愛憎深き少女の、これ以上ない哀しい愛の告白。


うあー、今回もうるうるしちゃったよ。
捨蔵(窪田正孝)の路上ちゅーなんか(なんかてごめんよ窪田君)忘れてしまいそうな、前半と後半の落差ったらもう。来週も色々ありそうですね。玉栄(田中聖)のアレがばれちゃうのか…。彼は捨蔵に対してもなんかやらかしそうで怖いわ。


余話1。気持ちが昂ると京ことばになる有功。それだけで萌えます。周囲に玉栄しかいない時も京ことばだけど、静と動ではまた趣が違うのよね。
余話2。窪田君のせっかくの着流しで、肌の露出が少ないってなあ。もうちょっと胸はだけてほしかったんだけどなあ。誰かさんと同じで可愛らしい顔してマッチョですから。いやでも、大河観てて毎回思うんだけど、窪田君は実に巧くなったねえ。重盛と捨蔵、窪田君を知らんひとが観たら、なかのひとが同じってわかんないんじゃなかろうか。
余話3。堺さんの裸は萌えません(爆)。彼は服着ててなんぼ(爆爆)。