『坂東玉三郎 初春特別舞踊公演』夜の部@大阪松竹座(14:00〜) 2F-8列-23・24


村松風二人汐汲
松風:玉三郎村雨七之助
二人汐汲お初。以前、壱太郎君の舞踊の“汐汲”は観たことありますけど。しょっぱなから超目の保養でございました。


操り三番叟
三番叟:猿弥/翁:月乃助/後見:薪車/千歳:笑三郎
美形揃いの澤瀉屋から一、二を争う綺麗どころの月乃助さんと笑三郎さん。澤瀉屋じゃないけどイケメンの薪車さん。澤瀉屋だけど美形カテゴリからはちょっと外れる(大変失礼)三枚目系猿弥さん。見た目楽しく麗しく、踊りの息もぴったり。これ、三番叟の猿弥さんが巧くないと成立しないんですよね。でもそこは踊りの名手・猿弥さんですから見応え十分でした。あんな可愛らしい三番叟の人形あったら買って帰りたい。ただし手乗りサイズで(笑)。


二人藤娘
藤の精:玉三郎/藤の精:七之助
上演直前全ての照明を落としての暗転から、ぱあっと照明が点く音羽屋型。今回は二人ということで、どういう状態でスタンバイしてるんだろうと思ったら、七之助君が舞台中央、玉さまは花道七三に。お正月の寿ぎに相応しい艶やかさ美々しさ満載の舞踊で大満足。超超超超超超超超眼福。でも20分じゃ短すぎる〜〜〜。と、思うのは『京鹿子娘二人道成寺』が1時間あるからだな。


於染久松色読販 心中翌の噂 「お染の七役」より
お六:玉三郎/お光・お染・久松:七之助/船頭:月乃助/女猿廻し:笑三郎/他
早変わりのからくりはわかってても楽しい〜〜。本来は七之助君は七役なんだけど、今回は最後の浄瑠璃だけなので四役………いや三役でした。玉さまが何故か土手のお六。演目終わりで“これ切り”になって、その意味がわかりました。通常でしたらそこでお辞儀だけで終わるんでしょうけど、今回は口上付き。舞踊公演で台詞がないから、玉さまのお声は聞けず終いと思ってたので、ラッキーでした。お正月のお年玉ですね。玉さまの七役は未見なので観てみたいなあ。


玉さまのお声がちょっとかすれていてお風邪を召したのかしらと、帰ってからググってみたら、初日からのようで風邪が治るまで手ぬぐいまきがあったそうな。今日はなかったので随分よくなられたということか。まあ、まかれても2階席では取れませんけども(爆)。
左は、ロビーに飾ってあった玉さまの直筆色紙。
番附の巻頭に複製が付いてました。これも嬉しいお年玉です。
あ、そういえば口上で玉さまが「お正月の松竹座は8年ぶり」とおっしゃってて。8年前の観たわ。仁左玉の『十六夜清心』と愛之助さんが初役でなさった『義賢最期』*1。贅沢にも1階7列センターのとちり席で。

*1:今、浅草でバンバン倒れまくってますな。