NHK総合 『吉原裏同心』#7 “いいなずけ” 20:00〜20:43

録画済。


頭取(近藤正臣)の薄墨太夫野々すみ花)への、鋭三郎(辻本佑樹)の兄の許嫁への、そして、薄墨太夫の幹次郎(小出恵介)への。
それぞれの静かで密かで複雑な想いが描かれた回でした。
「確かに、私は武家の誇りなど捨てました。私にあるのは…遊女の誇り」
薄墨太夫はそういうものの、武家の心は捨ててない。いや捨てようと思ってできるものでもない。
「武士として死なせてやるのがせめてもの情けなのですね」
武家に生まれなければ出てこない言葉です。
辻本君の殺陣に期待したけど、やっぱ殺陣初心者小出君に合わせた感じでちょっと残念。小出君ごめんよ。でも、段々巧くなっていくよね。殺陣が出来る若手がいないことを嘆く前に、殺陣を必要とする時代劇が激減どころか年に数本しかない現実を思わねば。
野々すみ花は花魁姿がよく似合うし、売れっ子太夫の美しさと気品が内から溢れ出るようだし、演技も巧いしでキャスティングしたひとネ申。特に汀女(貫地谷しほり)とのラストの会話には実に味がありました。時代劇で若い女優の演技合戦って貴重だわ。


余話。野々すみ花の薄墨太夫といい愛原実花の上西門院様といい、ヅカ娘役出身の女優さんって特殊な和装(爆)が違和感ないよねえ。