NHKBSプレミアム 『本棚食堂』 魚料理編 23:15〜23:45

録画済。

ドラマの主人公は、真田錦と山田二郎という男2人組の人気少女漫画家。自宅兼仕事部屋にある秘密の書庫の本棚は、美味しそうなシーンや描写がたっぷりの、小説、エッセイ、漫画本で埋め尽くされている。そして二人はその内容がすべて頭に入っているという筋金入りのグルメオタク。彼らは、連載漫画の締切に迫られると決まって「本の中の2次元グルメ」へ現実逃避してしまい、ついには締め切りがある事を忘れ、2次元グルメを実際に再現するため、厨房に立ってしまうのだ・・迫りくる鬼編集者の追撃をかわし、彼らは「2次元グルメ」を堪能できるのか?。
主人公の2人を演じるのは、今注目の若手俳優中村蒼柄本時生。お休み前の一時、ちょっぴりドジでかわいい主人公たちと、美味しい気分を味わって下さい。

NHK 番組HPより

http://www4.nhk.or.jp/honshoku/115/
家庭料理として、ぱぱっとできるのは、前回のニンニク編ですな。レシピにも書いてあるように、冷凍大粒カキとか冷凍ムール貝とか近所のスーパーじゃ買えん。
魚料理でレシピが謎なのが、『創竜伝』の茉理ちゃんの“シーチキンの照焼ステーキ”。フレークじゃなくて、かたまりのやつで作ると思うんだけど……。
創竜伝』といえば、1巻でガクブル(((( ;゚Д゚)))な料理が。

「ところでどうだ、夜食をつきあわぬか」
老人が卓上の銅の鈴を鳴らすと、藤色の和服姿の女がふたり、盆を運んできた。中国風の卵いり粥に、黒ずんだ肉の塊がそえられて、こうばしい香を嗅覚に送りこんでくる。
「豚の肩肉を薬味につけて唐揚げにしたものだ。なかなかうまかろう。(中略)豚の肉それ自体がよいのだ。餌が尋常ではないからの」
松阪牛のようにビールでも飲ませているのですか」
水子を食わせておる……」
老人の声は平然としていたので、高林はうっかりうなずいてしまい、一瞬の空白をおいて、ぎょっとした。
「み、水子と申しますと……」
「堕胎された胎児のことだ。東大を出て、そのていどのことも知らぬのか」
(中略)
「小心者よな、冗談を本気にしたか」
(中略)
老人が事実を語ったのだ、と高林は直感していた。

田中芳樹創竜伝1』(講談社文庫)“第一章 春雷”より抜粋