NHKBSプレミアム 『真田丸』#14 “大坂” 18:00〜18:45

録画済。


「人を不快にさせる何かを持っている」
うんうんそうだねそうだね。

「まるで、子供でござるな」
と、島左近は、このことを諫めた。決して大丈夫の態度ではない。
「左近、子供のようだというが、それはむりというものだ。わしは子供のころからこの性分でできている。いやな男(家康)に、感情を押しかくして笑顔をみせるような芸はできぬ」
「殿は、へいくゎい者(横柄者)と世間でいわれているのをご存知でござるか」
「知らん」
三成は、左近を見、ちょっとくびをかしげてみせた。そのしぐさが、左近の目からみると、ひどく可愛い。もともと三成は、左近の前だけでは、うまのあう叔父どのに接するような一種の甘えかたをするのである。
(中略)
「おなじふくれっ面をなされても、殿の無邪気なご性分からきた他愛もないふくれっ面とは看ませぬ。豊臣家第一の権勢者が、権勢におごってそういう態度をとっているとしか見ませぬぞ」
「ふん」
三成のくせである。(中略)この癖も、時と場合によっては、ひとの反感を買うであろう。
「損なご性分だ」
と左近は苦笑して、三成の姿のいい鼻をみた。人の反感を買うような小道具が、これだけそろっている男もめずらしいであろう。

司馬遼太郎関ヶ原』(新潮社)“人と人”より抜粋

この時の設定、三成三十九歳くらい(爆)。態度だけじゃなくって、鼻もですってよー。


ツイより。

https://twitter.com/mani_hakka/status/719129154751336448
上杉のセコム直江兼続と豊臣のアルソック石田三成  #真田丸

うひゃひゃ。ホンマ業務提携や。

https://twitter.com/doramangam/status/719132520357318656
きりのことを「ティンカーベル」と言ってる人がいて、確かにそうかも、と思った。側室と言うより妖精ポジションだ。ダンバインで言うチャム・ファウだ  #真田丸

ダンバインが懐かしすぎて。しかしきりちゃん(長澤まさみ)は色々例えられるねえ。C3POって言ったひとネ申だよ(笑)。


「声が大きい。客がいる」
「声が大きいのは生まれつきだ!これ以上殿には偉くなってほしくないんだよ!」
「気持ちは分かるが国を治めていくには官位というものがなくてはならぬのだ」
「関白がどれだけ偉えか知らねえが俺は殿には似合わねえと思う。殿はいくつになってもさ俺たちと一緒に野山を駆け回ってねえと駄目なんだよ!それが羽柴秀吉って男の強さなんだよ。何が関白殿下だ!」
「しかしもう関白になられたんだ」
「そんなの返上しちまえばいいじゃねえか」
「だったらお前が先に返上しろ」
従五位下主計頭。あれは返したくないなあ。気に入ってんだ」
「言ってる事がおかしいだろ」
「加藤主計頭清正!好きなんだよな響きが。おふくろも喜んでくれたしさあ」
「おいここで寝るな!今夜はちゃんと帰ると約束したはずだ!」「うた!」
「またでございますか」
「供侍を呼んできてくれ」
ちょ、待。「今夜は」とか「また」とかってなにこれかわいい。佐吉と虎之助だわあ。このふたりでこういうシーン珍しいよね。三谷さんありがとう。彼らは秀吉(小日向文世)を思い秀頼(中川大志)を思い豊臣家を思い、これから違う道をいく。
ツイより。

https://twitter.com/kagarikirara/status/719154082712199170
お兄ちゃんが勢いでママンに膝枕してもらってたよね あれ伏線で清正がごろんてしたとき、やっべ三成に膝枕してもらうつもりなの!?ちょ、待って清正!三成の膝はヤバイだろ!!とおもいっきり勘違いしたわ期待したよ久々に子飼いたぎった ほんと清正と三成可愛かった! #真田丸

やめれ(笑)。
あ、三成正室が出てくるのも珍しいかも。
「猿に会うた事がないのです」
うたさん(吉本菜穂子)素敵。


ツイより。

https://twitter.com/m_hntkr/status/719128906855415808
「……では、お断りする理由はございませんな」この台詞この空気この表情この眼力……!!!!栗原信尹ここにあり!!!思わず「……かっこいいィイイイ……ッ!!」って叫んだよ。還暦すぎたうちの父も一緒に叫んだよ「かっこいいィイイイ……ッ!!」って。 #真田丸

「信尹がなんとかしてくれる」
「それでもなんとかしてしまうのがあのお方のすごいところでございます」
いやもう男も惚れる男だよね信尹叔父上(栗原英雄)。女が惚れないわけにはいかないよね。
各調略先に調略のためになじんだ女がいてさ、その女は信尹のためなら死ねるくらいになっちゃってさ、事実そうなってもしかしたら信尹自身が手を下してるかもしれなくてさ「許せ」と心の中で呟いてるかもしれなくていやまるでそんな気持ちがないかもしれなくて(妄想大暴走)。
ところで石川数正(伊藤正之)出奔に真田が絡んでるというのは考えられなくもない。司馬さんも信州の小笠原良慶を出してきてる。

というより、三河衆は、数正が世間広い感覚をもっているがゆえに、ただそれだけで猜疑し、
「誑かされておるわ」
と、ただちに、数正が秀吉に内通しているものとうけとり、数正の言動のひとつひとつをその目で見るというおそるべき作業を集団でやりはじめた。三河衆はなるほど諸国には類のないほどに統一がとれていたが、それだけに閉鎖的であり、外来の風を警戒し、そういう外からのにおいをもつ者に対しては矮小な想像力をはたらかせて裏切者−というよりは魔物−といったふうな農民社会そのものの印象をもった。この集団が、のちにさまざまな風の吹きまわしで天下の権をにぎったとき、日本国そのものを三河的世界として観じ、外国との接触をおそれ、唐物を警戒し、切支丹を魔物と見、世界史的な大航海時代のなかにあって、外来文化のすべてを拒否するという怪奇としか言いようのない政治方針を打ちだしたのは、基底としてそういう心理構造か存在し、それによるものであった。
(中略)
数正は、これ以上この三河衆の世界に居ればどういう疑いをうけ、どういう破滅を見るかもしれないと思い、いわば居たたまれずに出奔を決意したのであろう。
決意するにあたって、かれは与党を誘った。信州の小笠原貞慶は新参の豪族で、数正に付けられていた。貞慶は、賛成した。
(中略)
秀吉の大名になってからの数正は、ほとんどその存在があらわれない。

司馬遼太郎『覇王の家』後編(新潮社)“岡崎出奔”より抜粋

ということなので、ナレ大名もアリ(苦笑)。

  • 「わしが対面するのはここから上だけじゃ」そうだね間違ってないんだけどね氏政(高嶋政伸)。
  • おこうさん(長野里美)の膝は源三郎(大泉洋)のもの。
  • きりちゃんにはやっぱムリだったか(苦笑)。それでこそきりちゃん。
  • 三十郎(迫田孝也)の嫉妬の目ったらもう。でもこれで源次郎(堺雅人)とは今生の別れ、のはず。
  • コバさんやっぱ且元ぴったりやわ。
  • この茶々(竹内結子)は絶対ヤバイ。お花畑から一変、少し低音の「殿下がねあなたに会うの楽しみにしてましたよ」。絶対ヤバイ。
  • 秀吉は、寧(鈴木京香)から逃げてきたのかな。


時間切れ。三成と兼続のこと書きたいんだけどなあ。