NHKBSプレミアム 『真田丸』#47 “反撃” 18:00〜18:45

録画済。


片桐且元小林隆)に合掌(涙)。
亡くなるのは夏の陣後ですけどね。豊臣家の終焉は見たくなかっただろうなあ。
作兵衛(藤本隆宏)でさえよくわからず、真田安房守昌幸(草刈正雄)を引用しないと定かでない幸村(堺雅人)の人となり。ホントに“大坂の陣”からの人なんだなと実感。ここまできて、「何者なのだおぬしは」*1と問われるような人物を主人公に据えた三谷さんの度胸に拍手。演じる堺さんに拍手。

この軍略*2は、わしというこの浮世で評価のある者がやってはじめて成功するのだ。軍略というものが碁や将棋とちがうのは、それをおこなう者の信用によって敵や世間の風むきが微妙にかわるというところにある。左衛門佐(幸村)はとうてい、この軍略をおこなえない。まず大坂城中の者が、そなたの才を信用せず、そなたの申すがように動こうとはしない。人間というのは過去から現在までの世間における履歴で事をなせるのだ。

司馬遼太郎『城塞』(新潮社)“紀州九度山”より抜粋

ラストはなんとか纏まったけど絶対アカンやつやアレ。
大蔵卿局峯村リエ)は、今までの戦国モノの中で一番出張ってるかもしれない。本来というか定番時代劇なら茶々(竹内結子)や大野治長今井朋彦)が請け負うところを、ほぼ大蔵卿局一本になってる。これずっと思っててなんで書いてなかったんだろ。わかりやすいと言えばわかりやすいんですけどね。彼女は豊臣家というより茶々を守ろうとしてるんだろうなあ。
「なかなかの食わせ者でございます。本多様が古狐ならば女狐。見た目から言えば女狸でございます」
きりちゃん(長澤まさみ)さすが。あっちゃこっちゃ行って行かされてが見事に活きている。「そうなのか?」と聞いてしまう幸村の足りない部分を埋めてるんだね。実に自然にね。足つったお芝居はすっげー不自然だったけどね(苦笑)。
女狸・阿茶局斉藤由貴)が今回で退場とな。最後のシーンは、ナレ死ではなく、家康(内野聖陽)に肩を揉まれて和気あいあい。彼女にはまだ大仕事が残ってるから肩くらい揉んどかないとな。

https://twitter.com/tama5_rff/status/802838492149469186
そうだよなあ。お堀のない大阪城なんてただの大阪城公園だもんな。

*1:by石田三成山本耕史)@17話

*2:例の美濃平野〜近江瀬田〜籠城〜策。