『四月大歌舞伎』昼の部@歌舞伎座(11:00〜) 2F-西8-2


本朝廿四孝 十種香
八重垣姫:時蔵武田勝頼橋之助/白須賀六郎:錦之助/原小文治:團蔵/腰元濡衣:秀太郎/長尾謙信:我當
何回か観た中で、秀太郎さんの濡衣が一番好きかも。笑いをとるとこがいい雰囲気なんだよね。結構コメディエンヌ。


熊野(ゆや)
熊野:玉三郎/従者:錦之助朝顔七之助平宗盛仁左衛門
超ビジュアル系の演者ばかりで目の保養(笑)。仁左さまと玉さまの視線が合って頷いて、お互いの手がひらひらと触れるか触れないかの狭間で揺れ動き、時にはしっかり手を取り合い、時には仁左さまが玉さまの肩を後ろからそっと抱き、比翼の鳥、連理の枝を地でいくご両人の美しい舞い姿を堪能した至福眼福夢のひととき。2人が見つめ合うと意味もなくドキドキする。交わす視線だけで人の心をざわつかせるのよ。そんなカップル他にいないと思う。仁左玉永遠なれ。


刺青奇偶(いれずみちょうはん)
半太郎:勘三郎/お仲:玉三郎/荒木田の熊介:亀蔵/赤っぱ猪太郎:錦吾/太郎吉:高麗蔵/鮫の政五郎:仁左衛門
はすっぱで汚い玉さまも好き。台詞を言う度に客席から笑いが。勘三郎さんはなんとなくお芝居がクサい感じ(失礼)。もう少し台詞にテンポがあっても良かったんじゃないかなあ。お仲が半太郎に刺青をする場面はエロティックでした。初見なものでいったいいつ鮫の政五郎が出てくるのかと待ち構えてたら最後にちょっぴり。でもすごい存在感でカッコイイったらもう。先ほどの典雅な平家の公達は何処へ。博徒の親分の低音の台詞がキマるキマる。「勝負!」のひと声が最高。