『HEDWIG AND THE ANGRY INCH』@新宿FACE(19:00〜) 1F-2-13

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愛しさと切なさ*1と心強さと、おかーさんはそんな風に育てた覚えはありませんよな腰つきと。そして自由。解放という意味の自由ではなく、気儘自儘な自由。私が感じたのはそんなヘドウィグ。初演とは違うフリースタイルなヘドウィグ。

−再演には“型”を壊し・守る、両極の面白さがある−
役にある種の“型”ができていて、それを何とか超えようと発見を探す部分と、あえてその“型”を守る面白みの両方があった。演じる僕らだけじゃなく、観客にも前回の感動を期待する方と、初めて観る方ふたつの視線がありますし。その両方に応え得る芝居を探すのは、本当に役者としての糧になるもんやと思いました。。

『MIDSUMMER CAROL〜ガマ王子vsザリガニ魔人』パンフ 山内圭哉インタビューより抜粋

最近は再演の妙を感じてくれてるんだろうなと思える耕史君。もちろん新作も観たいけどね。再演だって楽しみにしてるのよ。同じ役で変化して進化する彼を観たいから。またそれをちゃんと見せてくれるもんだから更に求めるものが高くなる。友が言ってた“鮮やかな裏切り”とは違うかもしれないけど、「もっともっと」と腰を振りたくなるよな気持ち。そしてそんな気持ちが耕史君にもあれば嬉しいなと思ったり。
微妙に表現がエロいのは、ヘドウィグとイツァークがお互いの指を絡めてるのをしみじみと眺めてしまったから。あれ、体液の交換の無いSEXですもん。2人がその行為を意識するでなく絡め合ってると思うと余計にそそられる。無意識にメイクラブしながら歌うなんて最高に素敵じゃん。エロティックながらピュアで深い愛の儀式。
ヘドと別れてFACEを出れば夜の歌舞伎町。いい気分。昔だったらオールだ。

*1:初演は腫れ物を触るような気持ちが優先してて、こういうものを感じる気分じゃなかった。