『ドリアン・グレイの肖像』@世田谷パブリックシアター(14:00〜) 1F-J-7

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作:オスカー・ワイルド
構成・演出:鈴木勝秀
出演:山本耕史須藤温子伊達暁米村亮太朗三上市朗加納幸和

30日の記事は辛口になるので、楽日は萌え萌え編(爆)を繰り広げようかと思う。それもまた後日。明日から仕事。


9/8 0:30 追記
萌え萌え編の前に小ネタ。
加納さんの生舞台*1なんていつ以来だろう。花組芝居の何かを観たんだろうけど記億がすっかりとんでいる。すんません加納さん(汗)。今回のヘンリー卿の台詞回しですが、立役のときはあんな感じ?。変とかいうことではなく、篠井さん*2の立役のそれと似てる、つーかソックリなんだよね。声まで似てる気がする。女形の人が立役をやるとああなるのかスズカツさんの好みなのかそれとも単なる偶然なのかわかりませんが、とにかく篠井さんがちらちらちらちら……。再びすんません加納さん(汗×2)。
艦長も生は『Shuffle』以来の4年ぶりです。最近M.O.Pは名古屋スルーですもんね。でもって終わっちゃうんだね(涙)。テレビドラマではちょろちょろちょろちょろ。ほとんど悪役なのはなんでだろう。そんなに悪人顔ですか?。ドリアンは顔ぶれからしてアランしかないじゃーん出番超少ないじゃーん、と初日を観た友に聞いたら「お楽しみに」と言われたので、30日はパンフも見ずに着席。満を持して待つ。……あれじゃ出オチ*3です艦長(笑)。
伊達君は一番新しい記億が丁髷なので洋装に違和感が(笑)。
あーそうそう。〔スタンドバイミー〕は確かにドリアンに合わんけど、スズカツさん定番だから大目に見ようよ。新感線のジューダスとか落語の出囃子とかと一緒なんだよ。加納さんのブログ読んでびっくりした次第。定番だと知っててあえての意見じゃなく、知らずに、というのがね。スズカツさんに同情しちまったよ。

では萌え萌え編。
3年前、旧宅で友と2人で勝手に盛り上ってた「山本耕史にドリアン・グレイを!」。言ってみるもんだねえ(笑)。
まあ原作とはかなり趣が違うけどいいんです。オタ的には大満足です。金髪じゃなくたっていいんです。カスピアン王子だって金髪じゃないんだし、原作知らないオットが銀髪ドリアン見て「俺はこんな感じやと思っとった」って言ってるし。似合ってりゃいいんです(オタですから)。
銀髪って、黄味の強い日本人の肌には金髪以上に似合わないんだけど、耕史君は単なる色白ではなく欧米人の白なので無問題。最初に銀髪ありきだよね?。それに衣装の色を合わせたのかと。銀とブルーグレイ、それに類する色の数々。一瞬見えたカフスも青く光ってた気がする。銀髪は厳密に言うと蒼銀。アニメの世界です。それが似合うとはさすがコスプレ王子(笑)。
衣装は9/1の記事で書いたとおり。想定内の衣装です。注文つけるならもうちょいタイトにしてほしかったのと、フロックコート見たかったのと。それも黒でね。翻りフェチにとっては絶好のチャンスだったのに。
30日は2列目センター。ドリアンを見上げることが多く、いつにも増して脚が長くて長くて長くて長くて。どの椅子に座っても脚が余ってるよ。階段2歩くらいで昇りきってるんじゃないかと思ったり。気が付くと上に居る。前の方でドリアンとヘンリー卿が並んで床に座るのね。座高あまり変わらないのね。でも立つとね(爆)。加納さんは普通なんです。耕史君の脚が変なんです。
今回オタにとって一番の見所は腕ですよ手ですよ指ですよ。西洋人的ジェスチャーのなんと似合うことか。自分を指す手。人を送る手迎える手。デカンタの蓋を開ける手。グラスを持つ指。本の頁をめくる指。唇を拭う指。ストレートはこういうのがじっくり見れていいわあ。ただ、手ばかり見てると顔が見れなかったりする不具合が生じることもしばしば(笑)。でも耕史君の手や指の動きってホントに惹きつけられるのよね。フォルムの美しさもさることながら所作の美しさも。それは和洋を問わず。オキニは肖像画に対峙する時のダガーナイフの逆手持ち。地味だけどどツボです。武器が似合うんですあの手は。これも和洋を問わず。だって日本刀似合うでしょ?。『組!!』で笄をくるくるしてた指も涎もんだったし。『組!』で捨助を撃とうとしてた銃の構えには卒倒しそうになりました(爆)。そう、銃器類も似合うんです。現代のオートマティックのハンドガンやマシンガンはダメっすよ*4。ジェイムズを殺したフリントロックタイプのとかウィンチェスターライフル*5みたいな古式銃。現代モノでもコルトパイソンなんかのリボルバーならいいんだけど。いやー語る語る、止まんねえや(笑)。
好きなシーンはバジルとジェイムズを殺すところ。悪魔的とは言わないですけどね、負の輝きとでも言いますか。ナイフを振り上げた横顔。真正面から銃を向けた時の眼。何かを負う瞬間の凄惨なまでの美しさ。恐怖に勝る恍惚。その後の喪失感。たまらんとです。
もちろん阿片窟も絶品。原作にはないドリアンの“聖性”を見た気がする。純真無垢な子供のようなね。ただ好きなシーンかと言われるとちょっと…。横になって震えてるとこが切なくてさ。その後の展開に「ええっ?」だったし。でもでもでもでも、阿片を吸った時の筆舌に尽し難い美々しい顔はガン見。30日は近すぎてオペラグラスを使うのが憚られたため(笑)J列の31日にて堪能。あれはアップっすよ絶対。映像に残すなら1秒たりともロング禁止!。あと顔を覆う指が指があああ。綺麗な指もいいんだけど、それをとっぱらって綺麗な顔が見たいんだよおお。最初ね、覆っちゃってるのよね。だから指の間から目鼻口を垣間見るという(笑)。それでもその輝きは伝わってくるのよ。で、手を少し上にかざして斜め左上を見上げるの。顔全開で「!!!!!」。言葉にならない言葉にできない。あえて言うなら人外魔境(は?)。動画じゃなくていいからせめてスチールでぇぇぇぇぇ。あっそうそう、前髪を掻き分けてジェイムズに自分の顔を見せるとこの顔見たい。どんな表情してんだろ。あっその前にジェイムズに銃突きつけられて怯えるとこにもオタ心がわきわき。なんだ結局好きなんじゃん(汗)。初めにジェイムズ殺すとこ好きだって言ってんじゃん(汗×2)。
もしもこの舞台がDVD化されたら。
「あの夜は楽しかったね、アラン」
ウ゛ーーー(DVD巻き戻す音。巻き戻すって言わないか。そもそもそんなに音聞こえないか/汗)
「あの夜は楽しかったね、アラン」
ウ゛ーー
「あの夜は楽しかったね」
ウ゛ー
「あの夜は」
終わらないー!てか進みません!。
キモオタ全開の萌え萌え編とりあえず終了。全開、かなー。若かりし頃の自分に比べたら二速にも及んでないかも。こういう話題でフルスロットルでかっとばしたら誰もついてこれねえぜ。いやついていきたくなくなるというべきか(笑)。


http://setagaya-pt.jp/theater_info/2009/08/post_159.html

*1:テレビの劇場中継とかでは観てるけど。

*2:もちろん篠井英介氏。

*3:そんなこと思ってるのは私だけかもしれない(^_^;) 

*4:刃物ならランボーナイフみたいなのもダメ。

*5:西部劇で保安官とかがよくぶっぱなしてるヤツ。