村上たかし『星守る犬』

星守る犬

星守る犬

巷で話題の漫画。私は断然猫派なんだけどね。犬の真っ直ぐな愛情は知ってる。その愛情が重荷になるのが辛くての*1猫派だったりする。猫の情はまた違ったベクトルなのです。
“おとうさん”のやりように異を唱えるひともいるようで…。このお話にそういうリアリティを求められてもねえ(苦笑)。
“おとうさん”と“ハッピー”にとって一番良いことは何かを考えれば、帯の言葉そのまんまでしょう。
「限りある命を、犬とふたりで」
後日譚の『日輪草』の奥津がふたりを想う。「もしかするとそれは混じり物の無い純粋な結晶のような時間だったのかもしれない」と。その言葉に、辛い悲しいだけの物語ではないものを感じました。

*1:勝手な言いぐさなのは百も承知。