藤田貴美『蝶々に聞いてごらん』

蝶々に聞いてごらん (バーズコミックス・デラックス)

蝶々に聞いてごらん (バーズコミックス・デラックス)

  • 蝶々に聞いてごらん(2003.10)
  • 眠り姫の棺(2004.1)
  • BAD MEDICINE(1994.3)

上2つも花ゆめかなあ。なんとなく読んだ記憶が…。作者あとがきによれば上から「血脈!背徳!禁断!ある意味日付が」。“ある意味日付が”は『BAD MEDICINE』に対してね(笑)。単行本の奥付が2004年10月。24日に書いたように初出から10年目の単行本収録。おまけに出版社変わってるし。幻冬舎ありがとう藤田先生ありがとう。花ゆめ掲載から16年目にして『BAD MEDICINE』に再会ですよ(涙)。
『BAD MEDICINE』は大幅加筆修正らしいけど、どこが変わってるのかさすがにわからん。サブタイの“蒼い劇薬”はどうしたんだろう。
イケメン保健医・木村のイメージは、当時、中川勝彦だったんだよね。今読んでもそれは変わらず。平成の世の中、少女漫画から抜け出たような男達も多いというのに思い浮かばない。“だらしないネクタイの結び方・2つ3つ開いてるシャツのボタン・垂れた長めの前髪・白衣からする煙草の・匂い・少し人を馬鹿にした様にいつも薄く笑ってる目と口元・長い指……”。あと眼鏡必須。うーん、あえていうならがっくんか。
ラスト近くのラブシーンが大好きで(笑)。漫画史上に残る名シーンじゃないかと勝手に思ってる。直接的なエロは描かれてないのに限りなくエロい(爆)。
藤田作品は麻薬的。その毒の痛みと苦味を知りながらも繰り返し読みたくなります。『EXIT』の続きを買おう。