うん、ゾンビは走れないんですよ。そこ大事。ゾンビ映画の基本です。あとね、「ゾンビ〜」とか喋らないしー（笑）。
村の人々のハレとケを見事に描いていたと思います。ハレはもちろんゾンビエキストラ。林業と農業が生業の静かな村に東京の映画のロケ班。エキストラ経験はもちろん、映画スタッフたちの存在自体が、住人にとってはまさしくハレだったのではないでしょうか。ハレが終われば何事もなかったかのように日常に戻る。克彦（役所広司）も再び木を切り倒す。
良い映画でした。
鹿のかぶりもの、かぼちゃパンツに続く役所さんのコスプレがゾンビメイク。ほら面白いだろ笑えるだろ？的な作りが一切ないのに、彼が真面目にやればやるほど笑いがこみ上げてこみ上げて（笑）。役所さんのカッコイイ現場リーダーも良いけど、不器用なフツーのオヤジも素晴らしいのです。役所さんの素に近いかも。
役所さんも旬君も映画を撮ってます。役所さんはさて置き、わっかい旬君がプロのスタッフと映画を作るのは大変だったでしょう。事実、カット割りの多さにスタッフから「テレビじゃねーんだからよ」とぶーたれられてるし。でもその経験がものすごく活かされてると感じました。言うなら等身大の旬君を観れた気がします。
あーそれにしても味付けのり食べたい（笑）。
