NHKBSプレミアム 『平清盛』#37 “殿下乗合事件” 18:00〜18:45

録画済。


京さま、彼の時代劇史上最高の目張りかもしれない。似合うかに合わないかっつったら、盛り過ぎなのに似合う京さまはやはり只者ではござらんのう。昨日は、平成教育委員会で、宇治原&本村弁護士を抑えて最優秀生徒になってたし(そこか)。
にゃっ!今日はパブリックビューイング生盛with西光(加藤虎之介)だったのか!。いつものごとく、BS盛から地上波のバラエティに流れて、晩御飯食べて家事諸々やって、#盛絵覗いて気づきましたが、時すでに遅し。とりあえず盛絵。
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平家物語』でもなく『玉葉』でもなく、時忠(森田剛)が動く。それはもちろん表には出ないけど、出ないからこそ清盛(松山ケンイチ)説も重盛(窪田正孝)説も成り立つわ。恐らく史実は資料的価値からすると『玉葉』重盛説。でも断定して書いてないんだよね。清盛は細かいこと気にしない大人物、重盛は筋を通す良識の人、時忠汚れ役で展開し、重盛の苦悩に焦点を絞ったスーパーオリジナル殿下乗合事件。お見事だと思います。時忠実行委員の報復で、高倉天皇元服の儀式が延期になってのなんやかんやの政治的背景をちょっぴり無視したことは大目にみたいと思います(いいのか)。
重盛が仕返ししてくれたーわあーい!な息子たちやら弟たちやら時子(深田恭子)やら。ふくれっつら資盛もにこにこで、それを見て重盛の固い表情が少し和らぐ。その心中やいかに。本当はひゃらひゃら嫌味な摂政に一発かましてやりたかった。でも棟梁だから、棟梁に私情はないから、平家の棟梁だからあああああ。びりびりびりびり。
「私が、間違うておったというのか」
間違ってないっ!間違ってないよ!重盛!。資盛叱るの当然だからっ!摂政様への礼義も当然だからっっ!。
「なれぬ。私は……父上のようには、なれぬ!」
ならなくていいんだってばっっ!あのひともののけなんだからっっ!
ああもう超KY今様がにくったらしい。
重盛の棟梁たる振る舞いと、皆が求める平家の棟梁が違いすぎるんだよね。てか、清盛のコピーが欲しいだけというか。清盛は「京に憂いを残したくない」と時忠を動かすけど、時忠にとっては邪魔な重盛を精神的に追い込むチャンス盛盛。表向きは摂政を筆頭に公卿らに対する外圧、内内では重盛の平家内での立場の保証。そこに更に内内の時忠事情。清盛は気付かないのか、気付いてるのか。気付いてるならなぜ放置なのか。
「正しすぎるということはもはや誤り」by時忠
けだし名言。でもお前に言われとうないわ。
夜更けに『本朝世紀』を読む重盛と経子(高橋愛)。聞こえるのは何かの鳴き声と紙を繰る音。二人の間の灯の他は濃藍の闇。清浄で静謐で……。とても美しい場面でした。時よ止まれ、と思うほどに。
沈む重盛、浮上の頼朝(岡田将生)。一族を導く立場にありながら、流す涙のその先にあるものがあれほど違うのがなんとも。


余話1。赤い羽根の使用法お見事。でも事件現場に証拠残しちゃいかんよ。あ、わざとか?。
余話2。赤い衣の禿たち。山崎正和氏は「紅衛兵のごとく」と言っている。ナイス。
余話3。維盛も資盛もかわゆいね。演技も巧いし。NHKはいい子役もってくるよなあいつもいつも。
余話4。現場仕切るぜ代貸兎丸。インテリ若頭盛国。笑顔が怖い組長清盛。and小父貴の時忠。心優しい明子姐さんの血が濃い重盛には耐えられませんて。
余話5。家電俳優・細川茂樹好演です。彼はイケメン俳優だけど、美マロではないよなあ。それを思うと耕史君の美マロっぷりは素晴らしい。ということを、先日、友と電話で語り合いました。いや、メインの話はそれじゃないけども。