NHKBSプレミアム 『八重の桜』#3 “蹴散らして前へ” 18:00〜18:45

録画済。


「何かを始めようとすれば何もしないやつらが必ず邪魔をする」
いつの時代も変わらない。平安も幕末も、そして現代でも。昨年の大河は“何もしないやつら”に邪魔されましたからね。
異能のひと・象山先生(奥田映二)は、覚馬(西島秀俊)の多難な前途を見越していたのだと思います。
身分も藩での立場も違う二人だけど、辿ってる道は同じですから。ゆえの、
「蹴散らして前へ進め!」
乱暴に聞こえるけど、それくらいの気持ちでなければ事成り立たず、ということなのでしょう。前回も書いた“狂気”に近い思いではないかと。
会津は頑固ですから」
何事もまず“将軍家ありき”で、三百諸侯の中で唯一神道を奉じ、潔癖すぎ厳格すぎる道徳倫理を持ち、教育及び軍事的水準が高く、コミュニティとして非常に堅固で、尊皇思想の下地がありながら水戸学へのベクトルはなく、家訓十五カ条を頑なに守り佐幕を徹した会津藩。司馬さんは会津藩を「秘密結社のようだった」と言ってます。そんな興味深い藩について司馬さんは多くを語らなかったんですよねえ。短編の『王城の護衛者』は会津そのものではなく、主に京を舞台にした容保公のお話で、随筆でもページは少なく芯まで書いてません。

会津藩について書きたい。何から書き始めていいかわからないほどに、この藩についての思いが私の中で濃い。

こんな言葉を残して司馬さんは逝ってしまわれました。会津藩については諸先生方が様々な作品を書いてるけど、やっぱ司馬さんの会津藩を読みたかったなあ。
今回は、完全に覚馬独り舞台。諸肌脱いでたし(そこか)。いやだってもうあれは完全にファンサービスでしょう。猛る心の勢いの表れとかなんとか理由はつけられるけど、相手方は脱いでませんしねえ。まあ、美しい筋肉は目の保養でございます。ごちそうさまでした。


余話1。美しい筋肉と言えば我らが山本耕史もそうなんですが、どなたかがツィッターで、耕史君のは“魅せる筋肉”で、西島のは“実用的な筋肉”と呟いてました。うんうん。耕史君のは美白美肌もあって静止画で見てたいけど、西島のは筋肉使ってなんかやってる動画で見たいと思ったもんね。
余話2。ハリスの将軍謁見シーン。堺さんの家定公がフラッシュバック。