録画済。
あら、冒頭15分くらいで毛利去っていっちゃったわ。ま、擬兵のくだりはそれほど描くことはないんですけども。『播磨灘物語』でも実際の戦は2ページしか割かれてないしね。その代わり、英賀の地の有用性を書いてくれてます。4ページも(爆)。
英賀というのは、官兵衛の姫路城から夢前川の河口にむかってわずか二里ほどの海岸にある城である。
そこに三木氏という小さな豪族がいる。もともとは陸上で発生した豪族ではなく、瀬戸内海の水軍が、室町中ごろに伊予から播磨灘まで押し出してきて、港(英賀浦)に根拠地を持った。(中略)本城は英賀城である。
(中略)
勢力としては、もともと官兵衛の姫路城よりは大きいが、さらにおそるべきことは、英賀衆のほとんどが一向宗(門徒・本願寺)になり、大阪の石山本願寺を応援していることだった。当然、織田氏の敵になる。
そのうえ、瀬戸内海水軍がすべて毛利氏に属しているため、その縁で早くから英賀衆は毛利片といってよく、毛利家の船舶で上方へのぼる船はことごとくこの英賀三木氏の飾磨港に入るのである。
(中略)
官兵衛の姫路城というのは、妙味の薄い城である。わずか二里南方に海浜がありながら、利用できなかった。そこに夢前川と市川の河口の海港があり、さらに広のような商業集落がありながら、それらはいっさい姫路城とは関係がない。英賀城の三木氏のものであった。
姫路城の官兵衛が英賀城をほしがるように、英賀城のほうでも姫路城をほしがった。英賀城と姫路城とあわせてはじめて一つの強力な経済圏ができるのである。