録画済。
これぞ戦国乱世。男も女も。
女はもちろん梅ちゃん（黒木華）きりちゃん（長澤まさみ）ですがな。あれが女友達の実態ですよ。夢見る男たちが考えてるほど甘くねえんだよ。
毎度のことながら時間ないので手短に。
信尹（栗原英雄）のというか、真田の春日信達（前川泰之）調略謀略謀殺。史実を思いっきり膨らませ真田の黒さを強調。素晴らしいよ三谷さん。無残でドラマチック。
この時代、もっとえげつないのが山ほどあります。国衆レベルじゃなく結構な大家でね。だいたいが信玄だって真田幸隆だって相当なもんだ。宇喜多や毛利や長曽我部とか。対外敵はまだしも身内の内ゲバはもう(((；ﾟДﾟ)))。
「俺はあの人たちが恐ろしい」
ああそうか。もしかしたら昌幸（草刈正雄）も信尹も、信玄や父・幸隆（橋爪功*1）に同じ思いを抱いたのかもしれません。
ツイより。
https://twitter.com/hmmr03/status/703913211712540673
春日を北条方に引き入れれてないわ死なせてるわでこの件は『調略失敗』と捉えるのが普通なんだろうけど、そこを『春日を死なせて北条を引かせるまでが昌幸の計略』と解釈することで、大筋は史実のまま『計画通り！』『真田大勝利！』という絵に塗り替えてしまう。面白いなあ。 #真田丸
https://twitter.com/kazumaru_cf/status/703915349326954496
なお史実では、寝返り工作が失敗して春日が処刑されたというだけです。軍記類に、調略を仕掛けたのが小県郡国衆、または昌幸とあり、回想録によると、この後信尹救出に動くという流れになります。このあたりは、三谷さんの作劇の冴えとしか言いようがありません。
「人は理屈で固められるとむしろ心を閉ざす」by信尹
その点、定番では極右な石田三成（山本耕史*2）。三谷さんはどう描くのか楽しみです。
OPとEDに癒しの徳川パート。と思いきややっぱやがては天下人な家康（内野聖陽）。
大名ながら純粋で哀しい景勝（遠藤憲一）*3。
その“純粋”な殿に、冷静明敏に仕える兼続（村上新悟）*4。
相変わらず丁寧な人物造形だなあ。こんなん基本なのに、最近は出来てない大河が多かったから余計に。
余話1。あの調略謀殺シーン、なんで百日紅だったんだろう。百日紅というともう『百日紅の下にて』しか出てこない横溝クラスタな私。ラスト一文「蒼茫とくれゆく廃墟の中の急坂を、金田一耕助は雑曩をゆすぶり、ゆすぶり、急ぎ足に下っていった。瀬戸内海の一孤島、獄門島へ急ぐために−」………え、獄門（汗）。
余話2。氏政（高嶋政伸）の汁かけ飯エピ。回収が素晴らし（大拍手）。
