NHKBSプレミアム 『真田丸』#38 “昌幸” 18:00〜18:45

録画済。


本多中務大輔忠勝(藤岡弘、)に合掌。
加藤肥後守清正(新井浩文)に合掌。
そして、真田安房守昌幸(草刈正雄)に合掌。
「軍勢を一つの塊と思うな。ひとりひとりが生きておる。ひとりひとりが思いを持っておる。それをゆめゆめ忘れるな」
“人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり*1”ですね。
ちなみに「10年かけてわしが考えた策じゃ」のくだり、司馬さんは上下二段組で約2ページに渡って書いてますけど、思いっきりわかりやすく簡潔に纏めたのが今回の三谷版。お見事。

紀州紀ノ川の奥高野山の山裾にその小さな村はあった。その外れで一人の戦国武将が、死んだ。

このナレ、司馬さんの文章っぽい。

ともあれ、幸隆は武田傘下の大名になった。そのころの慣習として甲斐へ人質をあずけておかねばならない。その人質として武田家へやられたのが。三男の昌幸である。
源五郎(昌幸の幼名)は気がきく」
ということで信玄はこの少年を可愛がった。よほど愛したというのは、少年のころから奥近侍に使ったということでもわかる。
(中略)
ところで昌幸は幸隆の三男である。真田家を継ぐ立場にない。そこで信玄は、武田家の一族で武藤家という家が絶家になっているのを幸い、昌幸にそれを継がせ、武田家一族の待遇をした。このころ昌幸は武藤喜兵衛と称した。

司馬遼太郎『城塞』(新潮社)“真田父子”より抜粋

迎えに来られた御屋形様のお側には、勝頼公(平岳大)も父幸隆も、兄信綱も昌輝もいることでしょう(涙)。


「豊臣の、秀頼である」
天下の大御所徳川家康内野聖陽)にも堂々たる態度の凛々しき秀頼(中川大志)。
「ありゃ本当に太閤の子か」
その前に、美形揃いで名高い織田家の血と、公家の血を引くとされる近江浅井家の血がありますのでね(苦笑)。祖父は心技体揃った美丈夫浅井長政、祖母は戦国時代一の美女お市の方、大伯父はその兄織田信長
この大河の秀頼は、その血が如実に身に、そして実に現れた故に滅びてゆく。
大志君ぴったり♡♡♡なんだけど、既に私は涙目。

https://twitter.com/yuzu0905/status/780007510996455424
「もし私が志半ばで倒れたら、豊臣家のことお主に託す。命に代えて秀頼様をお守りしろ」
三成の伝言。
#真田丸

https://twitter.com/takopuoboi/status/780053855794978817
今日1番唸ったのは、二条城会見で加藤清正が座る位置を変えるだけで上座と下座を逆転させたこと。一瞬意味わからんかったけど、座る向きと家康の動揺ぶりで理解したw昌幸ロスは次回からじわじわくるやろなぁ。。 #真田丸

文字通り、「命に代え」た、清正。
「この先なにがあっても内府に味方し秀頼様をお守りせよ」と、私は34回の時に書きました。でも味方云々関係ないんだな。とにかく「豊臣家」の「秀頼様」なんだな。
この伝言に“意外性がなくて拍子抜け”という声をやたら聞くけど、「もし私が志半ばで倒れたら」というのがミソだというのがわからんかどあほうども。これを“挙兵”の時点で、視聴者が、特に三成クラスタが聞いていたら、三成への思いが随分違ったものになるだろうよ。
あ、そうそう。三成の声が、清正の心の中で響いてた感じから、ラスト「秀頼様をお守りしろ」で現実の声に戻る演出が、妙技。
あと余話というか耕史君ファンの戯言ですけども、上の映像の三成の瞳、障子からの光が反射しててね綺麗ですね。目がでっかいからですね。


春(松岡茉優)がああなった原因は、元々の素養がものすごく大きいけど(苦笑)、源次郎(堺雅人)も悪いんだよ。正直がいいとは限らないんだよ。きりちゃん(長澤まさみ)にも正直過ぎる。きりちゃんホンマに側室になるんか?。どこで源次郎がデレるんだろう。もしあったらこの大河最大のデレだ。

*1:本当に信玄がこう言ったかどうかはまあ置いといて、武田の教えを『甲陽軍鑑』で纏めたってことで。