NHKBSプレミアム 『真田丸』#17 “再会” 18:00〜18:45

録画済。


“再会”いっぱい。
大政所(山田昌)と旭(清水ミチコ)の再会シーン。家康(内野聖陽)は、於大の方とのことを思い出していたのかもしれない。

すでにかれは岡崎城に到着していたのだが、一策を講じ、予定を変え、いそぎ浜松から旭姫をよび寄せた。その魂胆は、旭姫が大政所に対面したときの様子やそぶりをもって判断しようというものであり、家康と幕僚たちはすべてこの魂胆を秘めた。
(が、かの御前は、様子さだかならぬかたゆえ、どうであろう)
という心配もあった。反射がにぶく、無表情で、心のうちがなかなかわからない。
(中略)
旭姫の奇妙さは、一首の和歌さえその没後の世に遺さなかったことであった。和歌だけではない。
この時代、豊臣と徳川家の内外には多数の記録者があらわれて、さまざまな記録を後世に残したが、彼女のことばというものがどの記録にも伝わっていない。よほど無口だったのか、それとも人と接するのを好まなかったのか。
いずれにせよ、歴史のなかで永遠の沈黙をまもっている。

司馬遼太郎『豊臣家の人々』(角川文庫)“駿河御前”より抜粋

ミッちゃん大好演でした。
しかし大河で「なんだしゃん」by大政所を聞くとは。名古屋弁で「なんだかよくわからないけれども」の意。
「教えてくれ。家康は人質をどのように扱う?」
「私には大政所様をお守りする大任がある。殿下の母上に万一の事など決してあってはならないのだ」
三成(山本耕史)の心配ご最も。今回は描かれないようだけど、例の鬼作左の逸話も残ってますしね*1
この後の清正(新井浩文)涙目事件。
お互い甘えてるよね。まだ、ね。
秀吉が生きているうちはこれでいい。
「殿下…芝居がどんどん難しくなっております」
あまりにも有名な歴史的大狂言*2。そら家康も吃驚。おそらく長篠以来十数年振りで、「ええいもうめんどくさい!わしじゃ!」言われりゃ、リアクション大王になるしかないじゃないか(笑)。
三谷さんお得意のこの密室の作劇を見ると、つくづく戦は演出だなと実感いたしまする。
ここに源次郎(堺雅人)がいたのは大きいよね。いるわけないというご意見は一蹴。馬廻り、いわゆる近衛兵ですから逆にいて当たり前。
出雲阿国シルビア・グラブ)の丹田がこんなとこで(苦笑)。三谷さんてば、このために阿国を出したとしか思えない。いや、もちろん姉上(木村佳乃)の件もありますけども。
そして秀吉家康渾身の歴史的大狂言に源三郎(大泉洋)のお手紙朗読を被せてくる歴史的暴挙……いや快挙(爆)。そう、何も知りませんもんね兄上。真田の面々も。
「慌てふためいていたのはおぬし一人だ。もっと物事の裏を読め。素直なだけでは生きてはいけぬ」
やっぱなんだかんだで親切な三成。豊臣家が必要としている政治的な内容が書かれた文なら届けてやるから、ちゃんと勉強しろよ。ということですかね。わっかりにくーーい。
ここ数話でちょっと主人公っぽくなってきたなと思わせる源次郎。
「何者なのだおぬしは」
わー主役の専売特許だわー。
三成の少し羨望の混じったような問いかけに、答えてにこっと笑う源次郎。あの笑顔を見たとき、これまたわかりにくい(難しい)主役は堺さんじゃないとできないと思いました。
源次郎としては、「あなたがなさらぬことをしているだけでございますが」といったところだろうけど(三成ごめん)、今の時点では自覚もないし、わかってたら言えないし、正攻法で攻めつつもKYじゃない源次郎は言わないな。

  • 最初の頃、相当色々言われてたきりちゃん(長澤まさみ)とおこうさん(長野里美)が、今じゃ癒しの存在とは(遠い目)。
  • 「天下の豪傑にお会いできて光栄に存ずる」。あ、忠勝(藤岡弘、)もだ。この人は心の底から言っている。
  • 信尹(栗原英雄)の文は真田へちゃんと届くと。徳川をザルなんて言ったら可哀そう。叔父上なら朝飯前*3


ツイより。超番外。

https://twitter.com/fuu1yokohama/status/726712062856949761
ミュージカルファンの真田丸ファンには、是非シルビアグラブにも期待してほしい。そのうち栗原さん、高嶋さん、シルビアさん、山本耕史さん、藤本さんで歌って踊ってくれると信じてる。#真田丸

*1:http://d.hatena.ne.jp/moonblue/20160417/p1

*2:本当にあったかどうかは置いといて。

*3:つーかそれ込みのヘッドハンティングだし。