NHKBSプレミアム 『真田丸』#35 “犬伏” 18:00〜18:45 

録画済。


苦渋の決断ではない未来への希望の犬伏。
今日の別れはまた三人で酒を飲むために……。


「治部殿泣いている暇はござらん!わしがおぬしを勝たせてみせる!」
殆ど見えてないのに、やっぱ三成(山本耕史)が泣いてるのはわかるのね刑部(片岡愛之助)。
目の前の自分の娘の笑顔がわからないのに。
「わしはあの男が来るのを待っていたのかもしれぬな」
ドライで複雑な刑部らしい。
先は長くないと覚悟しつつも、それ以上に、生を諦めず希望を持ち情を捨てない。
三成の今日の涙は甦った友へのもの。
しかし、口述筆記とはまた巧いことを。文面を台詞にできてふたりの想いがより一層伝わる。
今までもこうして筆と紙で一緒に戦ってきたんだよ。そしてこれからも変わらず戦うんだよ。

https://twitter.com/gobu_azuma/status/772453572042633216
治部と刑部の予告画像見た時は、ん〜公式わざとやってんだろうなと思ったんですけど、本編を見たらそういうレベルどこじゃなく、本気で命と未来を賭けて戦いに挑む姿でした。あの迫力たまらんかったです。魂のぶつけ合いとは良く言ったものだ #真田丸

https://twitter.com/miki_scarlet/status/772485774579118080
治部刑部が書状したためるシーン、みんな見直してほしいの!治部の左手が墨で真っ黒なの!このときふたりはもしかしたら勝てるなんて思ってなかったかもしれない。でも何かなさねば勝機さえ得られない。どれだけ必死に書状を書いたのか。 #真田丸

なんかね、もう史実とかどうでもよくなるね。こういうのを見せられるとね。
新選組!』の時も思ったけど、「こんな大河が観たかった」というより「こんな描き方があったんだ」というのに感心するばかり。今回は特に大坂編始まってからより一層。歴史モノだから私たちにとっては既存の過去。でも源次郎(堺雅人)や三成や刑部にとっては見知らぬ未来。だから迷うし、勝ちを信じて決起する。彼らが死するその日まで、彼らの想いや行動がどんな風に描かれようとも、そこに納得できる人間ドラマがあるのなら、ホント史実なんかくそっくらえだな。
そして、この大河で凄いとこは、主人公がいまだに傍観者であり物語の中心にいない。それでも無理なく歴史が進んでいく。むしろ中心にいないことで、真田家、豊臣家、徳川家の群像劇をベストバランスで観れるんだよね。でも主人公の存在感が薄いかというとそうでもなく、ここぞというポイントではちゃんとぶっこまれるからね。その影にはきりちゃん(長澤まさみ)あり。過去の某大河で大失敗してる部分を、きりちゃんが見事に補ってくれてて、こうすればいいんじゃないかなって三谷さんの過去大河への華麗なるあてつけだと思う(超私見)。
今週、まるで時間がなくツイを追う間もなかったので、この辺で。