『HEDWIG AND THE ANGRY INCH』@新宿FACE(18:00〜) 1F-C-20

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前置きとしてちょっとだけ。ヘドは作品自体の良し悪しとは全然関係ないとこで、あまり思い出したくない作品でした。*1
これがきっかけで精神的なカタワレ(ゲイの親友だったのよ)と絶縁状態になっちゃってさ。何故絶縁状態になった*2かはとてもじゃないけどここでは書けんわ(笑)。三上へドは、その元カタワレから「観に行こうよ」って連絡があったときに「ふざけるな!」と一蹴して終了したため未見。私が、男の匂いを感じない(笑)三上博にまーーーったく興味がなかったしね。
ヘドの映画は好きなのよ。当時2回も観てるんだし。こんなわけで↑↑↑DVDは持ってなかったけど、*3以前CSで放送されたのを録画していた友が去年DVDにダビしてくれたのを、今回の予習のために2回くらい観たかな。CDは『ttB』終わってから聴きまくり。耕史君の声に変換して聴く努力をしたけど、どーしても吉井さん*4の声しか浮かんで来なかったのは何故(笑)。『プルミエール』で耕史君の歌声を聴いてからそれは解消されましたが。


未見の方はご注意を。ネタばれあります。

  • 予習必至。ヘドに関してなんの情報もない方はDVD観ることをお勧め。
  • ライブ(敢えてライブと言っちゃうけど)始まったら字幕読んでなんかいられないかもしれないけど、LEDで英語歌詞流すんなら、日本語字幕流してもいいと思う。
  • 私は三上ヘドを知らないけど、そのファンの熱狂ぶりを聞くと、今回のヘドは有りか無しかで言えば無しだろうねえ(汗) 特に演出。あと英語歌詞って点で。
  • 山本耕史という役者は普通の台詞はもちろん、歌で気持ちを伝えるのがとんでもなくうまいので、日本語で歌って欲しかったというのが正直な気持ち。歌の中の台詞くらいは日本語で聞きたかったな。
  • 中さんは歌はぜーんぜん無問題。さすがに声綺麗ねー。ただ色々な役をこなさなきゃならないから大変だわ。台詞固いけど、あれをものすごく“演じられて”しまうと、ヘドだけでも受け止めるのが大変な観客にはいっぱいいっぱいになる気がするから、作りこむ必要はないかも。
  • 観客が構えてるというか「どんなもんか見せてもらおうじゃねーか」って感ありあり。この状況と舞台の内容とが妙にシンクロしてて面白いけど。
  • かなりアダルトな内容は*5「耕史君は綺麗な綺麗な王子様なの」ってファンには処女喪失と同じくらいの衝撃か?(笑)。
  • 私は、前半はもっとエロくてもいいと思いましたが。
  • 歌を日本語で、とは言ったものの英語でも全然OK。やっぱ耕史君うまいよ。発音は完璧ではないにしても。
  • ライブパフォーマンスは映画をなぞってるものの、本職がミュージシャンではないことを考えればたいしたもんだわ。これで更に、耕史君独自のヘドの世界が加わったらすごいことになりそう。
  • 〔Wig in a BOX〕はぐっと来たねえ。
  • 英語でここまで聴かせてくれるんなら、日本語だったらどれほどのものを、と思うと………うーん堂々巡り。バラードだけでもなー。〔The Orugin of Love〕は特に。
  • いつものことだけど耕史君の台詞の吸引力って尋常じゃない。トミーとの愛を語るとこったらもう。
  • 演出には色々難ありだけど、〔Exquisite Corpse〕〜〔Wicked Little Town〕〜〔Midnight Radio〕はかなり好み。*6 北丸さんが自身のブログで書いてたことを実感。ラストの演出も音も照明もヘドの歌も姿も圧巻。♪Lift up your hands♪のフレーズと突き上げられた腕がまだ耳に目に焼きついてる。
  • ホントは1曲目から立ちたかったんだけど周囲がそういうノリじゃなくってねえ(右隣3人はノリノリでしたが) もー手はわきわきするし体はうずうずして腰は浮きかけるし………ライブでこんなにフラストレーション溜まったの初めて(笑)。何が不満って演出どうのこうのより立てなかったことよ。

前述の元カタワレからメールが来た。いつもは来ても返信しないけど、今回はメールのブログ掲載の許可もらうために返信。メール内容がヘドの感想なんだもん(今回観に行くって言ってなかったのにな)。 

あたしね、三上のはね、彼のビジュアルが好みじゃなかったというのが一番の原因かもしれないけど(だってラストで全然美しくなかったのよ!)精神的な部分でもヘドじゃなくって三上そのものが強いような感じがして、キツすぎて受け入れられなかったの。
今回はいいと思うわ。山本のは哀しくて寂しくて切なくて、赤ちゃんを見てるみたいで「守ってあげなくちゃ」って気持ちになって………母親ってこんな感じなのかな。とにかくね、手を差し伸べてあげたくなっちゃったの。でもラストは違うわ。立ち尽くす彼の前にひれ伏したいと思ったの。そんな光が彼にあったのよ。綺麗だったとっても。惚れたかもよ。

オネエ言葉で失礼。彼は見た目完璧男(だってさ普段はフツーのビジネスマンだもん)だし、普段は男言葉だけど、お仲間との会話やメールはオネエなのよ。
後半部分、私の感じたこととほぼ同じ。なんか悔しいとは思うものの本職(違)の感想は中々聞けないから載せてみました。
ライブの最中、何故かジャニスの言葉が浮かんだ。

「コンサートで2万5千人とメイクラブして、それからたった1人でホテルに戻るのよ」

ジャニスとヘドと重なる部分はないと思うんだけどねえ。自分でもよくわからない。

*1:旧宅でも同じこと書きましたが……。

*2:“なった”というかこちらから“そうした”んだけど。

*3:それでも当時、映画版サントラとBW版CDは買った。

*4:吉井和哉

*5:映画で言うなら地上波での放送はムリ(笑)

*6:〔Wicked Little Town〕を唄うのはトミーというのがわかりにくいとは思うけど。