『冬の絵空』@愛知県勤労会館(18:30〜) 1F-21-40

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これを20歳で書いた小松純也凄い。そとばこまちでの公演も観たかった。
何が誠か真実か。乱歩の「現し世は夢 夜の夢こそまこと」を思い出す、そんな舞台でした。
大石内蔵助でなくなってしまう大石内蔵助。いい人だったはずが最後には見ようによってはずるい人に……。難役だと思うけどじゅんさんお見事。じゅんさんのラストの表情にヤラれたわー。なんて顔するんだろ。惚れ直した。
逆に大石でないのに大石として死ぬ宗十郎。藤木は初舞台にしては頑張ってたと思うんだけどねえ。如何せん、じゅんさんに対峙するには完全に力不足。意外に声が通る人なので精進を。あと殺陣が彼がメインになると思いっきりスピードダウンして萎えちゃった(爆)。
他のキャスト陣は文句なし。生瀬さんはこれ以上ないハマり役。典ちゃんもめちゃめちゃ良かったよ。嫌いな片桐でさえわんこっぷりがいじらしくて。伊達君の殺陣素晴らしい。「あなた♡」*1から一転豹変、剣客・清水一学*2を魅せてくれました。
スズカツさんらしい美しい照明と音の演出。最後の雪と桜に圧倒され。嘘だからこその美しさ。あの美しさはDVDでの再現はムリでしょう。ひとつ難を言えば、討ち入りは普通の大立ち回りで観たかったな。照明と音と観客の想像で討ち入りが成立してて面白いとは思うんだけども。ま、そこはいつものスズカツテイストか。
余話。パンフのコメント。
じゅんさんへは亀ちゃんから。ごっつじゅんさんのファンだそうで。共演したくて舞台の『風林火山』作っちゃったそうな(爆)。
典ちゃんへは佐伯泰英氏から。タイムリーっすね。


http://www.cubeinc.co.jp/stage/info/fuyunoesora.html

*1:この舞台では吉良と一学がイイ仲でして(爆)。伊達君と粟根さんのあれやこれやは爆笑。

*2:舞台では槍でした。普通の忠臣蔵モノでは刀。