良いラブストーリーでした。広末嫌いなんですけどね。
平井加尾がモデルといわれる『竜馬がゆく』のお田鶴さま。郷士・竜馬と土佐藩家老の妹というとんでもない身分違いの恋バナ。司馬サンは、加尾に竜馬とのはっきりしたエピソードがないために架空の人物として話を膨らませたんでしょうか。
「お田鶴さま、いまのままでは日本は亡んでしまうと思います。なにをすればよい、とお思いですか」
「むずかしい議論よりも、洋式の大砲と軍艦をたくさん造れば、あとは自然に道がひらけてくるとおもいます。ただその軍艦と大砲を幕府の腰のない役人にもたせるのはどういうものでしょう。いまの幕府では日本をもちきれませぬ。坂本さま、みなさんで倒しておしまいになれば?」